ニュースレター 2018.09.01

 今年も美味しいフルーツの季節がやってきました。毎年地元の知人から庭になったアボカド、ザボン、マンゴー、ライチ、レモンやライム等をいただきます。サンドイッチバッグと言われる茶色の小さな紙袋でいただく時もあるし、スーパーのビニール袋に入れて沢山くださる時もあります。自分の庭になった果物ではなく、友達から分けて頂いた物が廻ってくる時もあります。どなたもくださる時はとても大切そうに「特別に貴方にあげるのよ」と言わんばかりに分けてくださいます。いただく果物はスーパーに売っている物よりは形がいびつだったり、色が綺麗でなかったりしますが、思いがけずに美味しかったりします。

   今年はマンゴーが少なめだったようですが、ブラウンバックを覗くと季節の移り変わりを感じられ、果物と一緒に幸せのお裾分けを頂くような気持ちになり嬉しくなります。

   ハワイの温暖な気候の中で生活していると、頑張る事やメリハリのある生活を送りにくくなってしまいがちですが、この度ハワイの野球チーム(リトルリーグ、4才から16才までの子供達)が世界一位になりました。子供達の嬉しそうな写真が何枚も新聞に掲載されていました。ホノルル市長はこのチームのパレードを予定しているとの事です。優勝した理由の一つはチームが一弾となって戦えた事との事でした。

   そのような世界一を成し遂げたチームの住むハワイは、実は全米で一番住みやすいというデータが発表されました。ハワイは安定性95、医療関係91.7、文化環境88、教育100だったそうです。教育が100のハワイのリトルリーグが世界一になったのも頷けます。ちなみに世界一住みやすい所はオーストリアのウィーンで総合点が99.1だったとの事です。

   毎年8月中旬に開かれるメイド・イン・ハワイフェスティバルは今年も3日間で約5万人が訪れました。周辺は大変な交通渋滞が起き、会場は沢山の人で賑わいました。ハワイの人は買い物好きで、沢山買います。そのエネルギーで私も何か買わないと、と思う雰囲気でした。お友達は会場に4時間もいたそうです。フラダンサーの女性の絵のパネルを安く買ったとかで、センスの良い素敵な絵を見せていただきました。出店した約420店にとっては一年で一番売り上げの多い日となり、地元の人にとってはクリスマスシーズンのお買い物のスタート日となっているようです。

   不動産ニュースとしてはカカアコ地区のケキロハナというコンドミニアムが最上階までコンクリートが入った事、そして、アラモアナショッピングセンター山側のカピオラニ通りに43階建て513戸のコンドミニアム“ザ・セントラル・アラモアナ”の開発許可が下りた事です。また、年末の登記を控えてアエオの登記前の各ユニットの点検が始まりました。

   さて日本の台風19号、20号がニュースで放送されていた頃、ハワイでも勢力の強いハリケーン・レーンが近づいていました。ハリケーンがまだ遠くにある頃から学校やお役所は閉鎖、そしてアラモアナショッピングセンターまでもが臨時休業していました。スーパーにはお水とトイレットペーパーを買う人の列、そしてガソリンスタンドも売り切れるお店が出る程でした。どこのお店も閉まっていて、せっかくハワイに来てくださった観光客の方々には申し訳ないと思っていました。でも、このような時にワイキキで開店していたのは日本人経営店だったとの事です。日本人経営者は観光客の事を思って開けていたと思うのですが、他が閉まっていたのでお店の在庫が全部無くなる程だったそうです。そして、このような時に粋な計らいをしていたホテルがあったというお話しを耳にしました。あるホテルはバンケットルームを宿泊客に開放して映画を上映したり、子供達にはゲームをさせていたそうです。各階にそれぞれ顧客担当社員を配置して万全を期したようでした。そのホテルに宿泊していたアメリカ本土から来た観光客は、またこのホテルを利用する、そしてお友達にも宣伝すると言っていたとの事でした。困った状態から良いビジネスチャンスを得たホテルに拍手ですね。ハワイ島とカウアイ島の被害にあわれた人達は大変でしたが、幸いオアフ島は大きな影響が無く済みました。沢山の観光客がアロハスピリッツに溢れるハワイにまた来てくれる事を願っています。

深山 ツヤ子

ニュースレター 2018.08.01

 連日、日本の猛暑のニュースを見ています。日差しの強さはハワイも日本と変わらないかと思える時もありますが、ハワイはいったん日陰に入ると爽やかな貿易風が吹いて快い気分にさせてくれます。お客様からハワイに避暑に来ましたと聞く度に、ハワイに住んでいることの有難さを実感させられます。初夏から秋の始まりまで咲き続けるシャワーツリーは太陽をふんだんに浴びています。真夏を謳歌して、たわわに咲いた花を見ると、その咲き誇った花からは太陽と同じような豊かな明るいエネルギーをもらうような気持ちになります。

   一年中どんな季節に来ても心地よいハワイには沢山の観光客が来ます。今年上半期のデータでは、ホテルの平均客室料が昨年比より6%上昇して1泊$280で全米1になったとの事です。また、ホテルの稼働率は81.7%でフロリダ州のオーランドと並んで、ニューヨークの次に高い率との事です。稼働率を上げる為に各ホテルは工夫をしています。ワイキキの中心、342 Seaside Avenue のShoreline Hotel Waikikiは、ミレニアル世代の22才から37才までをターゲットに、135室のホテルで「ネオンと自然を融合」というテーマで改装をし7月にオープンしました。「インスタ映えするホテル」を売りにしています。グランドオープンの宿泊料は$179ですが、通常は$219から$359までだそうです。

   ミレニアル世代の人達にも多く利用が見込まれるカーシェアリングがスタートしました。トヨタのプリウス、レクサス等の車種で25箇所のステーションが設置されました。このカーシェアリングはハワイ語でフイ(英語ではクラブ)と呼ばれて、1時間$9.95または1日$79.60でガソリンと保険込みの料金です。iPhoneで予約し、開錠して使えます。今までレンタカーを借りる為に長い行列を作っていた人達にとっては時間が節約でき、便利なサービスになります。

   不動産のニュースとしては、カカアコ地区のアアリイのセールスが開始し、セールスセンターにはモデルルームが出来ました。カカアコの完売したアエオというコンドミニアムは12月に登記予定になりました。その下に既にオープンした自然食品のスーパー、ホールフーズは連日沢山の買い物客で賑わい、すっかり地元に定着したようです。日本の観光客がホールフーズ・ブランドのコーヒーやチョコレート、そしてオーガニックの石鹸などを買い求めている姿をよく目にします。最近はマイバッグが必要になり、ホールフーズブランドのハワイらしいエコバッグ($2.99)が良く売れているようです。

   さて、大学の同窓会の招待状が届きました。毎年7月中旬に開催されているのは知っていましたが、アメリカの端のボストンは遠いので参加した事はありませんでした。不思議なもので普通の招待状なら行くつもりはなかったのですが、教授から私の大学時代のニックネーム宛てでの招待状だったのでつい懐かしくなり、行く気になってしまいました。教授の戦略勝ちでした。今年は特に私の同期生が沢山集まるとの事で重い腰を上げて参加して来ました。何年も会っていなかった同期生はそれぞれ立派になり、ある男性は体格が2倍にもなって別人のようで目を疑いました。会話の中の数字の桁が私とはかけ離れた話をしている同期生は、頑張っているという波動で自信に満ち溢れていました。

   アメリカ本土を旅行する人はクリスマスシーズンが一番多いと思われていますが、6月末のある一日はデルタ航空は645,000人、アメリカン航空は698,000人の乗客だったとか。6~8月は旅行する人が非常に多い時期との事です。私は早朝にボストン空港に行きましたが、空港までの道のり、そして空港ロビーは沢山の人で混雑していました。ホノルルの混雑とは比較にならない程多くて驚きました。やはりアメリカは大国だと感じました。

   この旅行でエネルギーを沢山頂き、同期生には及びませんが、あと少しだけ頑張ろうという気持ちになりました。皆様もこの暑い夏を無事に過ごされることを願っています。

深山 ツヤ子

ニュースレター 2018.07.01

 今年も恒例の「Hawaii’s Best 2018」が発表されました。ハワイ住民の投票によってレストランや店舗、サービス等、166の項目別にトップ3位までが選ばれます。個人的には「?」と思うような物があり、絶対的に信頼がおける順位ではありませんが、ローカル目線で見ると納得出来ますし、その結果を見るのも楽しいものです。ファミリーダイニングの1位はZippy’s Restaurant、お弁当とスパムむすびは7-Eleven、ポケ(マグロのしょうゆ漬け)はFoodland、コーヒーはLion Coffee等です。マッサージやスパの1位は料金も手頃で、きっとサービスも良いのでは、と思うと私も試してみたくなります。

   7月1日からオアフ島のスーパーやお店、特に観光客が利用するABCストアも自分の買い物袋を持って行かないと、ビニール袋や紙袋代として15セント請求される事になりましたので、いつもマイバックを持って行くと便利です。

   さて、ハワイへの観光客は昨年4月比で6.6%増加しています。航空会社はドル箱路線のハワイへの飛行機の席数を確保したり、業務合併での競争が激しくなっています。サウスウエスト航空のハワイ空路への参入に続き、JALはハワイアン航空とのジョイントベンチャーを申請しました。ハワイアン航空は89年の歴史ある会社で毎日250便を12のアメリカ都市やアジアに運航しています。

   航空会社は空席を防ぐ為に時々オーバーブッキングをする場合があります。ダラスの男性が航空会社と交渉をして1万ドルも違約金をもらったというニュースが新聞に掲載されていました。昨年は国内で342,000人もの人がいくらかの違約金をもらったそうです。国内のフライトでは400ドル、国際のフライトでは800ドルが航空会社との交渉のスタートポイントだそうです。私もアメリカ本土で数回この経験をしました。フライトアテンダントが300ドルの支払いを条件に機内から降りる人を募うアナウンスをしていて、それでも降りる人がいないと400ドルになったりしていました。人によって時間とお金の関係は複雑ですね。

   その他不動産のニュースとしては、アラモアナセンターの山側、カピオラニ大通りとケエアウモク通りでは5棟目のスカイ・アラモアナと言うプロジェクトの許可申請がありました。43階建ての388ユニットと39階建ての300ユニットのホテルコンド、90ユニットの中間所得者用、そして1395㎡の商業店舗スペースと991台の駐車場の2棟です。不動産一般市場としてはカカアコの物件の販売が好調ですし、ワイキキの50万から70万ドル台の物件の在庫数が少なくなっています。

   6月27日に開催させて頂いたセミナーが無事終わりました。遠く宮城県の仙台や山口県、岐阜県からのお客様も参加してくださいました。帝国ホテルのセミナー会場ではハワイの雰囲気を味わって頂くようにハワイのパネル等を用意しましたが、ハワイに戻って青くて広い空や海を見ていると是非皆様にこの大きな空間の下でバケーションを楽しんで頂きたいと思いました。ドクタービーチというフロリダのビーチリサーチでは毎年必ずハワイの何処かのビーチが選ばれます。今年はマウイ島のカパルアが全米1位に選ばれました。

   今年も7月4日の独立記念日にはアラモアナビーチパークで花火大会が開催されます。当日は早朝から沢山のテントが張られて、ハワイアン音楽と共にバーベキューの美味しそうな匂い、そして楽しそうな家族や友人達の姿が見られます。皆様にも是非綺麗なビーチでのバーベキューを味わって頂きたいなと思います。日本はこれから猛暑が始まりますので、くれぐれもご自愛ください。

深山 ツヤ子

ニュースレター 2018.06.01

 この季節、車を運転していて一番目につくのは黄色い花のTabebuia donnell-smithiiと言う名の木です。通称、ゴールドツリー又は,いり卵の木です。1871年にカメハメハ大王5世の時に大王の医師がハワイに植樹したのが始まりとの事です。あまりに見事に咲いていたので、運転中に道路わきに車を停めて満開の黄色の花を写真に収めました。そうしたら、その翌朝の英字新聞にはハワイ大学に咲いている満開の黄色い花の木の写真が掲載されていました。季節の代わり目に美しい満開の黄色い花を愛でる人、同じ思いを抱く人が沢山いると思うととても嬉しかったです。

   さてダニエル・イノウエ国際空港は新しいコンコースの建設に着手しました。また、同時に6月1日からゲート番号が変更になり、仮の標識を設置してます。今までの番号のみだったゲート番号はアルファベットと番号になりました。例えば今までゲート番号が57だったのはA17になります。ハワイ島内(ハワイアン・エアーライン)はターミナル2、インターナショナルはターミナル3、小さな飛行機(モクレレ・エアーライン)はターミナル4になります。2020年にコンコースが完成したら、他のエアーポートに劣らない、綺麗で便利なエアーポートになる予定です。

   不動産のニュースとしては、ハワイの高級住宅地カハラのオーシャンフロントに6ユニットのコンドミニアムが立てられる予定でセールスが開始しました。“カハラ・バイ・ザシー”で住所は4607カハラ通り、5,260㎡の敷地です。価格帯は$9ミリオンからで、占有面積は320~339㎡で2台の駐車場とプールがついています。6ユニットしか無いのに管理人とレジデンシャル・スペシャリストもいるそうです。

   その他、カカアコ地区では約16棟、4300ユニットの開発の憩いの場となるプラザの工事が着工しました。約1.5エーカーで来年1月の完成を目途にして、日陰のパビリオンや散歩道などを作り、屋外の映画やヨガクラスなどが出来るようにするそうです。場所はアウアヒ通りに面してて、既存の映画館と建設が予定されてるコウラと言うコンドミニアムの横です。カカアコは先日自然食品のスーパーのホールフーズが開店して大変な賑わいです。これからも益々賑やかで沢山の人が集まる地区になるようです。

   今年も恒例の灯篭流しがアラモアナビーチで開催されました。灯篭をもらう為3時間も前から人が並びます。大きな樹の下の日陰をくねくねと列が長く続き蟻の行列のようでした。長時間なのでウクレレ持参で歌を歌う人、アイフォーンで音楽を聴いている人、宗教の演説をする人等様々です。私も椅子を持って出かけて列に並びました。私の後にいた女性とひと時世間話をしました。彼女はサンフランシスコからわざわざ灯篭流しをする為にティーンエイジャーの息子二人を連れて来たそうです。彼女のお父様が半年前に亡くなった事、沢山の人がそれぞれ愛する人を思って並んでいるのですね。この灯篭流しの行事をするにあたって事前の準備に約2週間、そして事後の整理に丸4日間もかかっていました。大きな舞台をクレーンで作り上げていましたが、ハワイなのかな、、作業している人も皆のんびりと楽しみながらしているように感じました。この行事が終わり、来月は独立記念日が控えていて、あっと言うまに一年の半年が過ぎようとしています。

   ハワイの年中行事の盆踊りの行事日程が英字新聞2ページに渡って大きく掲載されていました。ハワイに住んでいるのに、日本人としていろいろな行事を楽しませて頂ける環境にある事に感謝しています。盆踊りのスタートは6月2日から一番遅い所は9月8日です。毎週どこかで開催しています。日本でチャンスがない人はぜひハワイの盆踊りに一緒に参加してみませんか? 

   なお6月27日に東京帝国ホテルで恒例のハワイ不動産セミナーを開催する予定です。今回は弊社取引主任の松本諭美と私の二人でさせて頂く予定です。詳細はhttps://www.hawaiianjoy.com/seminar/をご覧ください。皆様にお会い出来る事を楽しみにしております。

深山 ツヤ子