ニュースレター 2019.03.01
2月の雨のお蔭でマノア谷のコオラウ山脈の山々は吸い込まれそうなほど緑に輝き、青い空は鏡のように透き通っています。夏の間は茶色だったダイヤモンドヘッドは沢山の雨を受けて植物が繁り、濃い緑色に変わりました。3月の声を聞くとハワイも春になります。昨日、アラモアナ公園ではファミリー・ファン・ランという、マラソン大会が行われました。朝早く起きた子供達は途中、水辺のお魚やカモを見ながら応援する人達からお水やオモチャ、お菓子をもらいながら元気に走っていました。参加者は完走する前から“Finisher” (完走者)と書いたTシャツを着て走っていました。家族全員で走るだけで完走する以上に得る価値があると思います。
毎年行われる“MATSURI IN HAWAII”ですが、今年は日系移民150年記念の年として歌舞伎公演が催されまた。8代目中村芝翫、4代目中村橋之助、3代目中村福之助、4代目中村歌之助の襲名特別公演です。地元ラジオでも歌舞伎の話題で盛り上がり、日系人もとても楽しみにしている様子が伺えました。また日本からの歌舞伎ファンも沢山来られたようです。
観光客にとって昔から馴染みの深いプリンセス・カイウラニ・ホテルが新しく生まれ変わるプランが発表されました。ワイキキでは約40年ぶりの本格的な新築ホテルとして、33階建て客室1009室、695台の駐車場で工事開始は2020年で2025年に完成の予定です。新しいホテルプランの発表と同時に、日本とハワイの空路にも楽しみな情報が入りました。ANAが大型ジェット機を5月24日から就航させる予定です。エアバス380で、2階建て520人乗りです。ファーストクラス8席、ビジネスクラス56席、プレミアムエコノミー73席、エコノミー席383です。それに伴いホノルル空港では、一番大きなANAラウンジの建設が予定されています。
ワイキキの保安は、観光客増加にとても重要な事です。ワイキキは世界でも安全な都市ですが、観光客が安心して滞在できるようにする為に新しく40台の監視カメラを設置する事になりました。そして、日本人観光客には馴染みが浅い法律は、夜10時から翌朝の4時までは16才以下の子供は一人で出かけてはいけない事です。
さて不動産のニュースとしては、カウアイ島がコンドミニアムの中間価格が昨年より$287,500から$570,000に花火の様に価格が上昇した事や、マウイ島の一戸建ての中間価格が昨年より3.5%上昇したけれど、販売件数が27.6%も下がった事等があげられています。オアフ島の一戸建ての平均価格が$772,000から$767,500に0.6%下がった事、コンドミニアムは$430,000から$399,000に7.3%下がった事等があげられます。今迄のオアフ島の価格上昇時期が終わり、買主と売主にとってバランスの良い市場になるとの事です。
また、ホノルルのカカアコ地区やアラモアナ地区の鉄道駅近くに限り、ビルの高さ制限を今の418フィート(127メートル)から768フィート(234メートル)にする法案が出されました。ビルの景観に変化を持たせる為だそうです。建築費がその分抑えられるのと、景色の良いユニットが期待できます。
春はロマンスの季節です。バレンタインデーの新聞記事に、予約せずとも裁判官の前で5分で簡単に結婚でき、結婚許可書(Marriage License)をもらえるという記事がありました。場所はカカアコのHawaii Civic Marriageで、 平日の正午から午後1時までの間で費用は$80だったそうです。簡単に結婚したとしても新聞に掲載されているカップルは皆とても幸せそうでした。
春を告げるもう一つの話題はマウイ島に住むお友達の家に咲き誇るブルージェイドの花です。たわわになるという表現がふさわしい、見事なブルージェイドの写真が送られてきました。これからは夏に向け黄色の花がスクランブルエッグの様に見える木に始まり、紫のジャカランダ、プルメリア、そしてハイビスカスが咲き誇ります。沢山のお花と共に、皆様のお越しを心よりお待ちしております。
深山 ツヤ子