ニュースレター 2018.12.01

 車の中で聞くラジオや、街中で流れる曲もクリスマスソングになり、常夏のハワイもクリスマスムード一杯になってきました。毎年感謝祭の前週には家具屋さんのショールームでブルーミングデールズ・デパートとコラボレーションのクリスマスパーティーが開催されます。ダイニングテーブルやコーヒーテーブルの上に沢山のクリスマスの飾りつけがされ、学生達のコーラスで店内はお祭り気分になります。このパーティに参加した翌週の感謝祭のパーティーが終わると、本格的なクリスマスシーズンが始まります。感謝祭翌日はブラックフライデーと呼ばれ、一年で一番お店の売り上げが多く、お店が黒字になるからそう呼ばれる様になったそうです。また翌週のサイバーマンデーは一年で一番オンラインセールスが多い日だそうです。知人は感謝祭パーティーの後にお店に直行して長い行列に並んだり、翌朝は4時からワイキキのお店の列に並んだようです。並んだ甲斐があってか全商品50%オフ、それでもお店は黒字になるのですね。

   最近、ハワイの新聞を賑わしているのはアラモアナ周辺や、カカアコ地区の新築物件の記事です。アラモアナショッピングセンターの鉄道の駅に隣接する“The Central Ala Moana”は512ユニットありが、この内310ユニットは居住者向け所得制限付きの特別枠物件です。そのユニットの申込書を取りに来たのは3,000人以上だそうです。約10倍の競争率です。所得に上限がありホノルルの中間所得額の140%までとか、ユニットによっては中間所得額の80~100%の収入者を対象としているのもあります。ホノルルの中間所得額は1人で$81,700、2人で$93,300、家族4人で$116,600です。所得制限付きのユニットと言ってもかなり高額なので、誰でも購入資格がありそうな感じがします。この特別枠のユニットの価格は$286,000~$708,000です。ちなみに市場価格ユニットは$580,000~$1,400,000までで内装は同じですが、階数が高層階だったり景色が良いとの事です。

   また、このカピオラニ通りの反対側には“Sky Ala Moana”というプロジェクトも発表されました。こちらは300ユニットのホテルコンドと474ユニットのコンドミニアムで市場価格のユニットは$650,000から$850,000まで、そのうち居住者向け所得制限付きの特別枠物件は84ユニットあります。またこのビルのほぼ斜め後ろ、ケアウモク通り、ウォルマートの向かい側には“Azure Ala Moana”のプランが発表されました。こちらは300ユニットのコンドミニアムと78の賃貸ユニットのビルです。 その他カカアコ地区では7棟目のコンドミニアム“Ko’ula”が発表されました。41階建て565ユニットで以前あったワードウェアハウス・ショッピングセンターの前の敷地に建てられます。そして映画館の横、マルカイ跡地に公園の建設が予定されており、海の景色が見えるユニットが多くなると思います。

   今月下旬には“Ae’o”が完成し、新しいオーナーの入居が始まります。Ae’oの階下のオーガニック系スーパー”Whole Foods”はすっかり地元に定着した感じで毎日沢山のお客様で賑わっています。

   さて、日本の方には御馴染みのダイソーが12月中旬にパールシティー・ショッピングセンターに開店予定です。ダイソーは既にアメリカ本土には出店していますが、ハワイでは初めてのお店になります。広さは465㎡で商品価格は$1.50~$3のようです。ちなみに日本でも人気のユニクロは、まずアラモアナセンターに小さなお店を出した後、売り場面積が大きいお店を出しました。こちらも沢山の地元の人々や、ハワイ限定商品を求めに観光客が訪れています。

   今年はアメリカ本土ではクリスマスツリーが少なめとの事でしたが、ハワイには例年と同じ量のツリーが販売されています。孫は今年は生のモミの木に雪が積もっているように加工したツリーが欲しかったそうですが、そのツリーは香りがあまりしないという事でやはり普通のモミの木を選んだようです。朝起きると部屋中モミの木の良い匂いでいっぱいで、幸せな気分になるそうです。

   今年の春はお蔭様で弊社40周年を迎える事が出来ました。無事に一年を過ごさせて頂いた事を社員一同感謝申し上げます。次の50周年に向けて頑張りますので、今後ともよろしくお願いします。そして皆様にとっても素晴らしい年を迎える事が出来ますようにお祈りしています。

深山 ツヤ子

ニュースレター 2018.11.01

 ハワイのお店に並ぶ商品もオレンジやブラウンの感謝祭(Thanksgiving)色に変わってきました。秋は様々なイベントが目白押しでとても忙しい季節です。年に一度のピアノやバイオリン、フラダンスなどの発表会、またクリスマスショッピングに合わせてあちらこちらでクラフトフェアーが開催されます。更に、フットボールゲームのシーズンでもあり、コンサートホールで開催されるクラシック音楽シリーズも秋から春にかけてスタートします。先日孫のピアノとバイオリンの発表会に行ってきました。小さな子供達のバイオリンと弓には音の目印に小さなシールがたくさん貼ってありました。舞台に立つ子供達の真剣な表情と、それをカメラに収めている両親達の様子を見ていると、家族の絆を感じて胸が熱くなりました。また、小さい子供達が中高生と一緒に合奏する姿を見て、このような経験を通して音楽の楽しさを味わっているのだと思いました。

   さて今年もハロウィーンが終わらないうちからお店はクリスマスの飾りつけで華やかです。アメリカでは昨年2700万本の本物のクリスマスツリーが販売され、そのうちオンラインでツリーを購入した人の割合は1~2%だったそうです。今年はその商戦にアマゾンが参加します。2.1mのツリーを115ドルで、リースを50ドルで、またステッキ型のキャンディーの付いた赤いポインセチアを25ドルで販売する予定だそうです。それでもお店に行って、好きな形のツリーを選んで、車で家まで運ぶのを楽しみにしている家族も多いので、アマゾンが新しい発想でその習慣を変えていくことができるのか興味深いです。

   “Reaching for the sky”と地元新聞の見出しで紹介されたのは、ケアウモク通りのウォルマートの斜め前の3.5エーカーの敷地に建設される980ユニットのコンドミニアムのプランです。ホノルルでは、工事が進んでいる鉄道の駅近くの開発が目白押しです。特にアラモアナショッピングセンター(SC)とカカアコ地区には沢山のコンドミニアムプランが次々と発表されています。アラモアナSC付近には既に12棟が、カカアコ地区には約15棟の建設が予定されています。そのプランの中の一つ、“Azure”はアラモアナSC近くとケアウモク通りの角の408ユニットのコンドミニアムのプランですが、発売開始時には前日から泊まりがけで列に並んでいる人達がいました。また、カカアコの“A’ali’i”は工事が始まりました。

   その他ワイキキではリッツカールトンホテルのタワー2が完成し、ホテルとして運営が開始され、キングスビレッジの4250㎡の敷地にはヒルトンホテルがタイムシェアとして191室、32階建てのビルを建てる予定と発表されました。

   今年もハロウィーンが終わるとあっという間にクリスマスムードです。クラフトフェアーが大好きな知人とお買い物に行ってきました。彼女がアメリカ本土のおばあさんにと選んだギフトはパイナップルの形をした黒真珠のネックレスと、着物の帯で作ったパーティー用のハンドバックでした。また日本のお友達に買ったのはハワイ柄のトートバックでした。最近はお買い物をした時に袋代として15セントが加算されます。私は3つで10ドルのハンドバックに入る小さな折り畳みの出来る袋を買いました。この様なフェアーの時は地元の人で会場が一杯になります。いつも驚く事は、ハワイの人達はこのような催しで沢山のお買物をしている事です。

   さて、年末を控えて来年のセミナーの予定が決まりました。2019年1月23日(水)に帝国ホテルにて開催させていただく予定です。ホノルルは近年になり大きな進化を遂げようとしています。“一層の魅力の深まる街ワイキキ”と“その全てが最新鋭の街カカアコ”の最新情報と共に、ハワイ不動産の優良物件の見極め方についてお話をいたします。併せてハワイ不動産税務に経験豊富な服部税理士より、税務面に関する具体的なご説明も行います。詳しくはhttps://www.hawaiianjoy.com/seminar/をご覧ください。それでは、皆様のご参加を楽しみにお待ちしております。

深山 ツヤ子

ニュースレター 2018.10.01

 夏の照りつける太陽も和らぎ、ハワイにも少し涼しい風が吹き始めました。

   アメリカでは9月から12月まで大学フットボールのシーズンです。ハワイでは約5万人収容出来るアロハスタジアムで開催されます。シーズン期間中に12回~13回試合が行われるうち、ホームグラウンドでの試合は7回程度です。ハワイ大学のチーム“レインボー・ウォリアーズ”の昨年の成績は130校のうち110位と強いとは言えないチームですが、毎年一度はスタジアムへ観戦に行っています。今年の初戦、コロラド州で行われたコロラド大学との試合では43対34の勝ちゲームだったので、気分良くアロハスタジアムでの試合に向かいました。メリーランド州のネイビー・ミッドシップチームとの対決で結果は59対41で勝利を納めました。ここ10年程で見た事が無いほど沢山点の入ったゲームで、スタジアムまでの渋滞や開場まで数時間待っていたのも忘れる程気持ちが良い試合でした。翌朝のローカル新聞には大きな見出しで試合結果が掲載されていました。試合開始までの時間“テールゲート・パーティー”と言って大勢の人が駐車場でバーベキューをして楽しみます。美味しい匂いと仲間同士の賑やかな雰囲気でお祭りの様です。2度目のホーム試合はテキサス州のライス大学との対決で、またも43対29で勝ちました。ゴールにタッチダウンした時は、立ち上がって応援してしまいます。今シーズンはまだまだ勝ちゲームが続きそうです。観戦チケットは$12~$100までで、オンラインで購入できます。皆さん是非一度は観戦してみてはいかがでしょうか。

   さてハワイへの観光客数が順調に伸びている中、ユナイテッド航空はドル箱路線のホノルル空港(ダニエル K.イノウエ空港)の施設に2027年にかけて200ミリオンドルを投資すると発表しました。ユナイテッド航空はアメリカの中心7都市、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴ、ニューヨーク、デンバー、ヒューストン、ワシントンとの乗り継ぎをよりスムーズにする事を目標にしている、との事です。ハワイ路線を運行している全航空会社では、年間ハワイ諸島間のフライトで約363,000席、そして国内外からの約11路線の約12,000便のフライトで約2.63ミリオンの座席数を販売しているそうです。年末までにサウスウエスト航空がハワイ路線に進出予定ですし、ANAも大がかりな施設の工事をしています。乗客には益々利用しやすい国際空港になると思います。

   新聞で“Higher and higher we go”という見出しを目にしました。これはオアフ島の住宅価格上昇についての記事です。過去8年間徐々に価格が上昇し続けていて、今年8月の一戸建ての中間価格は$810,000になりました。中間価格が$810,000ということは、売却された半分が$810,000以上の物件、半分が$810.000以下の物件になるわけです。平均的な$810,000の家の実例としてはオアフ島の中心のミリラニ地区で、敷地面積約517㎡、築年1994年です。ちなみにコンドミニアムの中間価格は$427,000でした。

   ハワイは住宅価格が高いだけではなく、子供の教育費もとても高いです。私立の学校の授業料が2万ドル近くに上がっているので、地元住民は子育てにお金が掛かると嘆いています。それでも子供の成長を楽しみにしている親にとって、アメリカでは特別大事にしている行事があります。それは子供の1才と16才のお誕生日です。先日、地元家族の男の子の1歳のお誕生日パーティーに参加しました。ホテルの宴会場に約200人ほど招待しての盛大なパーティーでした。ハワイのお祭りに欠かせない中国獅子舞が会場を練り歩くと、怖くて泣いてしまう子供もいました。日本で1歳のお祝いに行う伝統行事“選び取り”に似た事をハワイでも行います。色々な職業に関連するオモチャを前に、今回の主役の男の子はフットボールを選びました。子供がフットボールを手にした途端、周りの大人達が歓声を上げたので泣き出してしまうハプニングがありました。スポーツ選手になると予想した人の中から抽選でプレゼントが当たりました。各テーブルには小さな恐竜の形をした植木鉢が飾られ、緑色の恐竜のクッキーをお土産に頂きました。沢山の人達に1歳のお祝いをして頂いた幸せな男の子ですが、この子が大きくなる頃にはハワイはどのようになるのでしょうか?すくすく成長して世の中に役立つ立派な人間に成長して欲しいと思いました。

   ハワイはもうハロウィーンのお祭りの飾りつけで一杯です。我が家もダイニングテーブルの椅子カバーは黒地にオレンジのパンプキン模様です。ハロウィーンの後は感謝祭、そしてクリスマスです。皆様も是非1年で一番賑やかで楽しいホリデーシーズンをハワイで味わっていただきたいと思います。

深山 ツヤ子

ニュースレター 2018.09.01

 今年も美味しいフルーツの季節がやってきました。毎年地元の知人から庭になったアボカド、ザボン、マンゴー、ライチ、レモンやライム等をいただきます。サンドイッチバッグと言われる茶色の小さな紙袋でいただく時もあるし、スーパーのビニール袋に入れて沢山くださる時もあります。自分の庭になった果物ではなく、友達から分けて頂いた物が廻ってくる時もあります。どなたもくださる時はとても大切そうに「特別に貴方にあげるのよ」と言わんばかりに分けてくださいます。いただく果物はスーパーに売っている物よりは形がいびつだったり、色が綺麗でなかったりしますが、思いがけずに美味しかったりします。

   今年はマンゴーが少なめだったようですが、ブラウンバックを覗くと季節の移り変わりを感じられ、果物と一緒に幸せのお裾分けを頂くような気持ちになり嬉しくなります。

   ハワイの温暖な気候の中で生活していると、頑張る事やメリハリのある生活を送りにくくなってしまいがちですが、この度ハワイの野球チーム(リトルリーグ、4才から16才までの子供達)が世界一位になりました。子供達の嬉しそうな写真が何枚も新聞に掲載されていました。ホノルル市長はこのチームのパレードを予定しているとの事です。優勝した理由の一つはチームが一弾となって戦えた事との事でした。

   そのような世界一を成し遂げたチームの住むハワイは、実は全米で一番住みやすいというデータが発表されました。ハワイは安定性95、医療関係91.7、文化環境88、教育100だったそうです。教育が100のハワイのリトルリーグが世界一になったのも頷けます。ちなみに世界一住みやすい所はオーストリアのウィーンで総合点が99.1だったとの事です。

   毎年8月中旬に開かれるメイド・イン・ハワイフェスティバルは今年も3日間で約5万人が訪れました。周辺は大変な交通渋滞が起き、会場は沢山の人で賑わいました。ハワイの人は買い物好きで、沢山買います。そのエネルギーで私も何か買わないと、と思う雰囲気でした。お友達は会場に4時間もいたそうです。フラダンサーの女性の絵のパネルを安く買ったとかで、センスの良い素敵な絵を見せていただきました。出店した約420店にとっては一年で一番売り上げの多い日となり、地元の人にとってはクリスマスシーズンのお買い物のスタート日となっているようです。

   不動産ニュースとしてはカカアコ地区のケキロハナというコンドミニアムが最上階までコンクリートが入った事、そして、アラモアナショッピングセンター山側のカピオラニ通りに43階建て513戸のコンドミニアム“ザ・セントラル・アラモアナ”の開発許可が下りた事です。また、年末の登記を控えてアエオの登記前の各ユニットの点検が始まりました。

   さて日本の台風19号、20号がニュースで放送されていた頃、ハワイでも勢力の強いハリケーン・レーンが近づいていました。ハリケーンがまだ遠くにある頃から学校やお役所は閉鎖、そしてアラモアナショッピングセンターまでもが臨時休業していました。スーパーにはお水とトイレットペーパーを買う人の列、そしてガソリンスタンドも売り切れるお店が出る程でした。どこのお店も閉まっていて、せっかくハワイに来てくださった観光客の方々には申し訳ないと思っていました。でも、このような時にワイキキで開店していたのは日本人経営店だったとの事です。日本人経営者は観光客の事を思って開けていたと思うのですが、他が閉まっていたのでお店の在庫が全部無くなる程だったそうです。そして、このような時に粋な計らいをしていたホテルがあったというお話しを耳にしました。あるホテルはバンケットルームを宿泊客に開放して映画を上映したり、子供達にはゲームをさせていたそうです。各階にそれぞれ顧客担当社員を配置して万全を期したようでした。そのホテルに宿泊していたアメリカ本土から来た観光客は、またこのホテルを利用する、そしてお友達にも宣伝すると言っていたとの事でした。困った状態から良いビジネスチャンスを得たホテルに拍手ですね。ハワイ島とカウアイ島の被害にあわれた人達は大変でしたが、幸いオアフ島は大きな影響が無く済みました。沢山の観光客がアロハスピリッツに溢れるハワイにまた来てくれる事を願っています。

深山 ツヤ子