ニュースレター 2019.02.01

 日本の豪雪のニュースやアメリカ本土の極寒のニュースが流れているなか、ハワイでもここ数日「寒いね」という挨拶を良く耳にします。この「寒いね」という気温は摂氏17.8度です。冬と言ってもハワイは温暖で、気がつくと室内では冷房を点けていますし、相変わらず沢山の観光客が青く輝く海やプールで休暇を楽しんでいます。

   この時期、ハワイの人々の挨拶は“Kung Hei Fat Choi! Happy Chinese New Year!”です。中国の旧正月ですが、ハワイでは人種に関わらず誰もがこのように声を掛け合います。ダウンタウンではライオンダンス(中国獅子舞)があちらこちらで見られ、パレードも開催されます。私の住んでいるコンドミニアムでもライオンダンスチームが来てお祝いをします。また日系のスーパーでは、節分の恵方巻きやお豆と鬼のお面も販売されています。多文化共生のハワイではそれぞれの国の風習を受け入れ、皆で楽しんでいます。

   最近はバケーションレンタルを利用している観光客が増えた、という記事が掲載されていました。2018年度の統計でホテルを利用した人は全体の61%、コンドミニアムは17%、バケーションレンタルは13%、タイムシェアーが9%との事です。今まで4位だったタイムシェアーをバケーションレンタルが4%追い越していたとの事です。バケーションレンタルの数は2年前には609,305件だったのが856,390件にも増えました。ハワイ地区のAirbnbは305件あり、1番高価なレンタルは1晩$9,998だそうです。また、安いレンタルとして“Hippie Bus Hawaii”という広告があり1晩$25との事で新聞に大きな写真が何枚も掲載されていました。ミニバンにゲストを寝かせるのは違法ですが、ビーチで釣り糸を垂らしていれば釣り人として公園に夜も駐車できるというのがバン経営者の言い訳です。今後その言い訳が通るかどうかは別として、意外にも171の口コミがあり、大方の人は満足だったとの事です。

   1972年に造られたワイキキのショッピングモールのキングスビレッジが1月末で閉鎖となりました。ここに新しくヒルトンホテルのタイムシェアが建設される事になりました。32階建て、191ユニットで2022年の春に完成予定だそうです。またマウイ島にも27エーカーの388室のヒルトンホテルのタイムシェアとしてのプロジェクト予定が決まり、2020年の春から販売を開始し、2021年の春に第一期の部分が完成する予定だそうです。バケーションレンタルとタイムシェアの両方が今後も伸びるようです。

   不動産のニュースとしてはカカアコの“KO’ULA”、41階建て565ユニットの販売が開始されました。オーナー居住として50%のユニットが販売されましたが、早朝3時半から翌朝の9時の受付開始まで列に並んで順番を待った人が100人ほどいたそうです。その為オーナー居住用のユニットは完売で、残りの投資家用のユニットを現在販売しています。価格帯は$500,000から$2,000,000台です。またアラモアナ地区のウォルマート近くに建築予定の27階建て184ユニット“HAWAII CITY PLAZA”の地鎮祭が行われました。こちらは3月から販売が開始される予定で価格帯は$600,000から$1,000,000です。

   2月3日の日曜日にはフットボールゲームのスーパーボールが開催されます。今年はニューイングランド・パトリオットとロサンゼルス・ラムスとの闘いです。ホノルル動物園ではゾウに占いをさせていました。各チームの絵の付いたスイカをゾウに食べさせて、先に食べたスイカのチームが勝つとの事で、今年はロサンゼルスのラムスが勝つとの予想でした。試合当日の熱狂的な応援をする人々の様子が目に浮かびます。スーパーボール放映時の宣伝の為に企業が作成するコマーシャルは時代の先端を行くもので、時代の流れを感じさせます。私は昔からゲームと一緒にそのテレビコマーシャルを楽しんでいます。

   お蔭様で1月23日に帝国ホテルで開催させていただきましたセミナーを無事終える事ができました。

   2時間お話させて頂きましたが、あっという間で短かく感じた、というご意見を頂きました。寒い中ご参加くださりありがとうございました。これからも皆様に少しでもお役に立てるよう頑張りますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

深山 ツヤ子

ニュースレター 2019.01.01

 新年明けましておめでとうございます。本年も皆様にとって素晴らしい年でありますよう心よりお祈り申し上げます。

   元旦は今年も例年のように家族でお節料理を頂いた後、ハワイ大神宮に初詣に行きました。皆それぞれおみくじを引いたのですが、孫がおみくじを手にした途端に「メイドインジャパン」と言ったので、何かなと思いました。おみくじの表には「a written Oracle」と、そして裏には「made in Japan」と大きく書いてありました。おみくじを開いたら片面が日本語、裏面は英語のおみくじでした。孫には息子が英語で説明をした後、嫁が日本語で説明をしていました。おみくじを引いた人がそれぞれの一年の幸福を胸にしているのですね。好天に恵まれ暖かく太陽が眩しい元日でした。その後、昔のハワイアンの神殿と言われているヘイアウにもお参りに行きました。ここにはローカルの家族連れが来ていました。全部で20人程が、孫やおばあちゃんを含めて木々の緑を背景に家族写真を取っていました。元旦とは思えないほど静かな公園での家族団らんの様子はとても微笑ましかったです。道路は一年中で一番と言って良いほど空いていました。年末の騒然として賑やかさは年が明けた途端に穏やかになり、静かな素敵なお正月でした。

   家族団欒と言えばハワイの代表的な場所はアラモアナ公園です。この公園をワールドクラスの公園にする案が可決されました。ジップライン(ワイヤーロープを滑車のついた物で下りる遊具)、うんてい、滑り台、ブランコ、噴水がある水遊び場などを新設する予定です。この公園は119エーカーの大きさで、アメリカの独立記念日に花火が打ち上げられる場所でもあり、海水浴やサーファー、釣り人が集まる公園でもあります。アラモアナ公園は丁度ダイヤモンドヘッドと海両方を背景に写真が撮れますので、日本の新婚さんの写真スポットとしても有名です。年間延べ4百万人が利用しています。

   先月日本とハワイ間で運転免許についての協定が結ばれました。ハワイに住む日本人は運転免許の筆記試験や実地試験を免除する、そして日本に住むハワイ出身者も同じように日本の筆記試験と実地試験を免除するというものです。免許を持っていると地元民としてゴルフのプレイ代やホテルの宿泊料等が割引になる所があります。日本人は今まで社会保障番号が必要だったり、ハワイ滞在許可の期間しかライセンスをもらえなかったので、詳細が発表され次第追ってお知らせしたいと思います。

   ハワイの人にとっては珍しいLEDライトを使った公園がクリスマス前にカカアコの新築コンドミニアム”コウラ”の予定地の隣にオープンしました。ライトガーデンと称して1.5エーカーの敷地に25,000のLEDライトを使用し2,300のカラフルなアートフラワーで構成されたガーデンです。ライトガーデンのオープニングにはガーデンの一角にホノルルシンフォニー楽団が来て盛大なパーティーが開催されました。2月7日まで毎日午後6時から9時まで点灯されています。アラモアナセンターに来たついでに少し足を伸ばしてヤシの葉の下、貿易風に吹かれながら素敵な夜を過ごされてはいかがでしょうか。

   さて、今月1月23日に東京帝国ホテルにて午後6時半から8時半までハワイ不動産の基礎知識とその税務 ~今、進化が止まらない街ホノルルの最新情報とともに~ の題目で不動産セミナーを開催させて頂く予定です。「一層の魅力深まる街ワイキキ」と「その全てが最新鋭の街カカアコ」の最新情報とともにハワイ不動産の優良物件の見極め方についてお話いたします。 併せてハワイ不動産の税務に経験豊富な服部税理士より、税務面に関する具体的なご説明も行います。確実な不動産売買とご購入後の徹底したアフターサービスの提供をモットーに、創業40余年の実績と経験に基づいた弊社の知見を余す事なく皆様にご紹介させて頂きますので、是非当セミナーにご参加下さいます様お願い申し上げます。

深山 ツヤ子

ニュースレター 2018.12.01

 車の中で聞くラジオや、街中で流れる曲もクリスマスソングになり、常夏のハワイもクリスマスムード一杯になってきました。毎年感謝祭の前週には家具屋さんのショールームでブルーミングデールズ・デパートとコラボレーションのクリスマスパーティーが開催されます。ダイニングテーブルやコーヒーテーブルの上に沢山のクリスマスの飾りつけがされ、学生達のコーラスで店内はお祭り気分になります。このパーティに参加した翌週の感謝祭のパーティーが終わると、本格的なクリスマスシーズンが始まります。感謝祭翌日はブラックフライデーと呼ばれ、一年で一番お店の売り上げが多く、お店が黒字になるからそう呼ばれる様になったそうです。また翌週のサイバーマンデーは一年で一番オンラインセールスが多い日だそうです。知人は感謝祭パーティーの後にお店に直行して長い行列に並んだり、翌朝は4時からワイキキのお店の列に並んだようです。並んだ甲斐があってか全商品50%オフ、それでもお店は黒字になるのですね。

   最近、ハワイの新聞を賑わしているのはアラモアナ周辺や、カカアコ地区の新築物件の記事です。アラモアナショッピングセンターの鉄道の駅に隣接する“The Central Ala Moana”は512ユニットありが、この内310ユニットは居住者向け所得制限付きの特別枠物件です。そのユニットの申込書を取りに来たのは3,000人以上だそうです。約10倍の競争率です。所得に上限がありホノルルの中間所得額の140%までとか、ユニットによっては中間所得額の80~100%の収入者を対象としているのもあります。ホノルルの中間所得額は1人で$81,700、2人で$93,300、家族4人で$116,600です。所得制限付きのユニットと言ってもかなり高額なので、誰でも購入資格がありそうな感じがします。この特別枠のユニットの価格は$286,000~$708,000です。ちなみに市場価格ユニットは$580,000~$1,400,000までで内装は同じですが、階数が高層階だったり景色が良いとの事です。

   また、このカピオラニ通りの反対側には“Sky Ala Moana”というプロジェクトも発表されました。こちらは300ユニットのホテルコンドと474ユニットのコンドミニアムで市場価格のユニットは$650,000から$850,000まで、そのうち居住者向け所得制限付きの特別枠物件は84ユニットあります。またこのビルのほぼ斜め後ろ、ケアウモク通り、ウォルマートの向かい側には“Azure Ala Moana”のプランが発表されました。こちらは300ユニットのコンドミニアムと78の賃貸ユニットのビルです。 その他カカアコ地区では7棟目のコンドミニアム“Ko’ula”が発表されました。41階建て565ユニットで以前あったワードウェアハウス・ショッピングセンターの前の敷地に建てられます。そして映画館の横、マルカイ跡地に公園の建設が予定されており、海の景色が見えるユニットが多くなると思います。

   今月下旬には“Ae’o”が完成し、新しいオーナーの入居が始まります。Ae’oの階下のオーガニック系スーパー”Whole Foods”はすっかり地元に定着した感じで毎日沢山のお客様で賑わっています。

   さて、日本の方には御馴染みのダイソーが12月中旬にパールシティー・ショッピングセンターに開店予定です。ダイソーは既にアメリカ本土には出店していますが、ハワイでは初めてのお店になります。広さは465㎡で商品価格は$1.50~$3のようです。ちなみに日本でも人気のユニクロは、まずアラモアナセンターに小さなお店を出した後、売り場面積が大きいお店を出しました。こちらも沢山の地元の人々や、ハワイ限定商品を求めに観光客が訪れています。

   今年はアメリカ本土ではクリスマスツリーが少なめとの事でしたが、ハワイには例年と同じ量のツリーが販売されています。孫は今年は生のモミの木に雪が積もっているように加工したツリーが欲しかったそうですが、そのツリーは香りがあまりしないという事でやはり普通のモミの木を選んだようです。朝起きると部屋中モミの木の良い匂いでいっぱいで、幸せな気分になるそうです。

   今年の春はお蔭様で弊社40周年を迎える事が出来ました。無事に一年を過ごさせて頂いた事を社員一同感謝申し上げます。次の50周年に向けて頑張りますので、今後ともよろしくお願いします。そして皆様にとっても素晴らしい年を迎える事が出来ますようにお祈りしています。

深山 ツヤ子

ニュースレター 2018.11.01

 ハワイのお店に並ぶ商品もオレンジやブラウンの感謝祭(Thanksgiving)色に変わってきました。秋は様々なイベントが目白押しでとても忙しい季節です。年に一度のピアノやバイオリン、フラダンスなどの発表会、またクリスマスショッピングに合わせてあちらこちらでクラフトフェアーが開催されます。更に、フットボールゲームのシーズンでもあり、コンサートホールで開催されるクラシック音楽シリーズも秋から春にかけてスタートします。先日孫のピアノとバイオリンの発表会に行ってきました。小さな子供達のバイオリンと弓には音の目印に小さなシールがたくさん貼ってありました。舞台に立つ子供達の真剣な表情と、それをカメラに収めている両親達の様子を見ていると、家族の絆を感じて胸が熱くなりました。また、小さい子供達が中高生と一緒に合奏する姿を見て、このような経験を通して音楽の楽しさを味わっているのだと思いました。

   さて今年もハロウィーンが終わらないうちからお店はクリスマスの飾りつけで華やかです。アメリカでは昨年2700万本の本物のクリスマスツリーが販売され、そのうちオンラインでツリーを購入した人の割合は1~2%だったそうです。今年はその商戦にアマゾンが参加します。2.1mのツリーを115ドルで、リースを50ドルで、またステッキ型のキャンディーの付いた赤いポインセチアを25ドルで販売する予定だそうです。それでもお店に行って、好きな形のツリーを選んで、車で家まで運ぶのを楽しみにしている家族も多いので、アマゾンが新しい発想でその習慣を変えていくことができるのか興味深いです。

   “Reaching for the sky”と地元新聞の見出しで紹介されたのは、ケアウモク通りのウォルマートの斜め前の3.5エーカーの敷地に建設される980ユニットのコンドミニアムのプランです。ホノルルでは、工事が進んでいる鉄道の駅近くの開発が目白押しです。特にアラモアナショッピングセンター(SC)とカカアコ地区には沢山のコンドミニアムプランが次々と発表されています。アラモアナSC付近には既に12棟が、カカアコ地区には約15棟の建設が予定されています。そのプランの中の一つ、“Azure”はアラモアナSC近くとケアウモク通りの角の408ユニットのコンドミニアムのプランですが、発売開始時には前日から泊まりがけで列に並んでいる人達がいました。また、カカアコの“A’ali’i”は工事が始まりました。

   その他ワイキキではリッツカールトンホテルのタワー2が完成し、ホテルとして運営が開始され、キングスビレッジの4250㎡の敷地にはヒルトンホテルがタイムシェアとして191室、32階建てのビルを建てる予定と発表されました。

   今年もハロウィーンが終わるとあっという間にクリスマスムードです。クラフトフェアーが大好きな知人とお買い物に行ってきました。彼女がアメリカ本土のおばあさんにと選んだギフトはパイナップルの形をした黒真珠のネックレスと、着物の帯で作ったパーティー用のハンドバックでした。また日本のお友達に買ったのはハワイ柄のトートバックでした。最近はお買い物をした時に袋代として15セントが加算されます。私は3つで10ドルのハンドバックに入る小さな折り畳みの出来る袋を買いました。この様なフェアーの時は地元の人で会場が一杯になります。いつも驚く事は、ハワイの人達はこのような催しで沢山のお買物をしている事です。

   さて、年末を控えて来年のセミナーの予定が決まりました。2019年1月23日(水)に帝国ホテルにて開催させていただく予定です。ホノルルは近年になり大きな進化を遂げようとしています。“一層の魅力の深まる街ワイキキ”と“その全てが最新鋭の街カカアコ”の最新情報と共に、ハワイ不動産の優良物件の見極め方についてお話をいたします。併せてハワイ不動産税務に経験豊富な服部税理士より、税務面に関する具体的なご説明も行います。詳しくはhttps://www.hawaiianjoy.com/seminar/をご覧ください。それでは、皆様のご参加を楽しみにお待ちしております。

深山 ツヤ子