ニュースレター 2019.06.01

 ハイビスカスやプルメリアが一斉に咲き、ライチ等の美味しい果物が実り、明るい太陽の光が海面にキラキラ輝く季節です。ハワイは5月末から6月初旬にかけて卒業式のシーズンです。新聞の一面に各学校や大学の卒業式の日程と会場の案内が掲載されます。アンケートでローカルの約55%の人は家族や知人に今年の卒業生がいる、という統計でした。卒業式はアロハスタジアムや、コンベンション・センター、コンサートホール、ワイキキシェル等で賑やかに開催されます。お店にはキレイなレイの他に、リボンレイを作る為の材料が沢山販売されています。卒業生は顔が隠れる位、沢山のレイを貰いお祝いをしてもらいます。レイだけならハワイの慣習でわかるのですが、海やプールで使う浮き輪に寄せ書きをして渡す人も沢山います。これからの人生の荒波を浮き輪でうまく乗り切れるという願いなのでしょうか? 卒業生達は週末の真夜中に車列を作り、大通りを大きな音楽や奇声をあげながら走る事もあります。学生生活の区切りとしての楽しい思い出を作っているのでしょうね。6月の初旬は卒業旅行や夏休みのお客様で飛行機に乗る人が一番多い季節でもあります。我が家の孫も夏休みを日本で過ごすのを楽しみにしているようです。ANAがこの時期に合わせたのか、520人乗りのエアーバスA380の運航を週4便で成田、ハワイの往復のサービスを始めました。今年の夏は更なる賑わいを見せそうです。

   カカアコ地区の居住者向け所得制限付きの特別枠物件として建てられた、423ユニットのコンドミニアム、“ケキロハナ”が完成しました。このビルの平均価格は$510,776です。4人の子供がいる家族がプレイルームで楽しそうに遊ぶ姿が新聞に掲載されていましたが、とても嬉しそうで微笑ましい光景です。ビルの下には雑貨店のロングスが入居の予定、そして将来の高架鉄道の駅にも徒歩圏内です。ホノルル市の条例により中間所得者は優遇されますので、ホノルル市は住みやすい都市の一つでもある反面、ワイキキには “Boundless Luxury(果てしなく豪華)” と新聞に掲載されたホテル “Espacio The Jewel of Waikiki” が今年の夏にオープンするとの事です。このホテルは以前アストン・ワイキキビーチサイド・ホテルと呼ばれていたホテルで、場所はカラカウア通りのワイキキビーチに面したビルです。今まで88室だったのを各階1室で合計9室だけだそうです。1室の広さは209㎡で各室改装に$5.6億もかけたそうです。ホテルの改装費は普通$50,000から$150,000ですので、どれほど果てしなく豪華なのかが想像できます。一泊の料金はシーズンや景色や広さによりますが、$3,000から$10,000だそうです。

   豪華なニュースが続きますが、その豪華を区分で所有できる物件が発表されました。リッツカールトンレジデンス・ワイキキビーチのダイヤモンドヘッドタワーの37階と38階の6つのペントハウスを84の区分所有として販売するというものです。名称は”ダイヤモンドヘッドクラブ”です。ペントハウスの広さは2ベッドルームから4ベッドルームで、広さは195㎡~ 383㎡。4週間浮動週オーナーシップで$700,000からの価格で、クリスマスやお正月、お盆に利用できる固定週のオーナーシップもあるそうです。この名称にとても似ていて紛らわしいですが、昨年ラスベガスの会社に買われたイリカイホテルに隣接する”モダン・ホノルル・ホテル”が”ダイヤモンドリゾート”というバケーションオーナーシップリゾートになる予定です。

   “FOUND ALIVE”という見出しで新聞一面に掲載された記事が話題になっています。17日間もマウイ島の森で行方不明だった女性が無事に救助されました。川沿いにいた彼女をヘリコプターが発見したそうです。家族や友人がどれほど喜んだ事でしょうか。彼女は川の水を飲み、ストロベリーグアバという木の実を食べていたそうです。温暖なハワイでも夜の屋外は寒いです。発見当時の精神力は100%正常だったとの事で、寒さと孤独に勝ち抜いた彼女の精神は素晴らしいです。この経験を通して彼女の人生に対する価値観も今までとは違ったものになるのでしょう。人の命の大切さや、ボランティアの人達の助けようと思う気持ち、そして最後まで諦めなかった事の大切さを人々に伝えていく事と思います。命を大切にする為に、日々のストレスから開放する事もとても重要だと思います。日本の梅雨と比べると爽やかで空気の軽いハワイです。命の洗濯に是非、ハワイにお越しください。

深山 ツヤ子

ニュースレター 2019.05.01

 春のお祭りイースターでは、あちらこちらでエッグハントが行われました。私の住んでいるコンドミニアムの庭でも早朝から子供達の為にカラフルに色付けした沢山の卵を芝生や塀やテーブルの下に隠して準備をしていました。四季折々の行事に呼んでくれる地元ファミリーのパーティーでも、やはり庭でエッグハントをしていました。子供達にエッグハントをさせないとイースターとは言えないという感じです。籠を持ってエッグハントをする子供達はとても微笑ましくて可愛いですが、準備をする大人達も楽しんでいて春をウェルカムしている感じです。

   さて、カメハメハ・スクールと言うとハワイアン達の学校というイメージが強いですが、ハワイで1番の地主でもあります。新聞の見出しは“カメハメハ・スクール、住宅開発を始める”というタイトルで、内容はオアフ島に8,000件以上の住宅を建てる予定との事です。既にカカアコ地区のダウンタウン寄りと、ウォーターフロント地区に1,400件の住居を建てる計画がありますが、初めてカパラマカイ地区の開発が発表されました。105エーカーの土地に4,000から5,000の住居を建てる計画です。この地区は、今建設中の高架鉄道の駅の近くでもあり、カパラマ運河をはさんだホノルルコミュニティーカレッジが近くにある場所です。その他モイリイリ地区、ハワイ大学近くの6.5エーカーの敷地に学生寮と商業施設やホテルを建設予定だそうです。

   カパラマカイの開発はまだこれからですが、すでに開発の真っ只中にあるのがアラモアナ地区です。“アラモアナ近くの需要はスカイハイ”との書き出しで“SKY ALA MOANA”のプロジェクトの販売状況が発表されました。4月1日からセールスオフィスが開き、建物は43階建ての2棟です。1棟は300室のホテルユニットと、84室の所得制限付きの居住者用特別枠のユニット。そして、もう1棟は195ユニットの一般(そのうち152ユニットは販売済み)と195ユニットの居住者専用ユニットです。既に442の申込書を受け取ったとの事です。その他この地区では、“AZURE ALA MOANA”というプロジェクトもあり、330ユニットのうち240は販売済みで、既に工事が開始されました。そして、“THE CENTRAL ALA MOANA”というプロジェクトは512ユニットのうち460ユニットが既に販売済みです。この地区の4番目のプロジェクト“HAWAII CITY PLAZA”は147ユニットのプロジェクトで、こちらはまだ販売は始まっておりません。価格帯は$656,000~$1,2ミリオンです。

   今年のスーパーゴールデンウィークをハワイで過ごす人が多く、エコノミークラスの航空券が50万円もしたとの事です。ハワイが人気の理由の一つは、今年のギャラップ社の世論調査による健康と幸福度の統計でハワイが一番になった事からでも伺えます。仕事、社交性、財政面、地域社会、健康度で満足の人が多いとの事です。これからも南国の楽園、ハワイに沢山の人が訪れて欲しいと思います。

   5月1日から年号が「令和」に変わり、上皇陛下の譲位等の様子は中継でハワイでも放映されていました。またハワイのあちらこちらで新年号をお祝いする催しが開催されて、お祝いムード一色でした。弊社はお蔭様で5月8日で41周年を迎えます。昭和、平成、そして令和の3つの時代にかけてお仕事をさせて頂ける事に心より感謝申し上げます。そして、新しい令和は日本国民一人一人がより一層の幸せを感じる時代になって欲しいと心から願っています。

深山 ツヤ子

ニュースレター 2019.04.01

 ハワイの平日の朝は10分間隔で随時交通情報とお天気情報がテレビで報道されます。アメリカ本土と違う点は、必ず波の高さも報道されます。3月中旬には50フィート(約15メートル)もの波がノースショアーの海岸に打ち寄せました。危ないので海岸には近づかないようにと注意が出ますが、それでもベテランのサーファーは海に出るそうです。サーファーにとって地面に這った状態で見る4~5階建てのビルの高さの波は想像を絶する位に高く感じると思います。週末の波が高い日はたくさんの人々が波を見る為にノースショアに向かうので、道路が混雑する時もあります。今年は季節の変わり目の強風や大雨がないまま春になるようです。

   “タッチダウン、サウスウエスト”と新聞の表紙に大きく掲載され、サウスウエスト航空の最初の便が3月17日オークランド・インターナショナル・エアーポートよりホノルルのダニエル・イノウエ・インターナションナル・エアーポートに到着した記事でした。これから随時ホノルル、マウイ島のカフルイやハワイ島のコナ等にアメリカ西海岸10か所からの便が離発着する事になります。他島間にも飛ぶ予定で、今まで独占していたハワイアンエアーラインと価格競争になるようです。全席エコノミーで荷物料や変更手数料なしでサービスを行うそうです。

   また新聞には“今年の日本のゴールデンウィークはスーパー・ゴールデン・ウィークと称して観光客の増大を見込んでいる”と掲載していました。この時期日本からハワイへのエコノミークラスでも5000ドルを支払った人もいて、普段の運賃の30~40%も多く支払っているとの事です。5月24日からはANAが大型機を運航する予定があり、ハワイ観光局は沢山の観光客がハワイに訪れるのを歓迎しています。

   ハワイのローカルにとってもう一つ嬉しい事は、日本のダイソーが2店舗目をアラモアナ近くの、ヤングストリートとピイコイストリートの角に開店した事です。1店舗目のパールシティー店には市内からは遠い場所にも関わらず、一日2000人もの人が訪れたとの事で、長蛇の列で大変混みあいました。2店舗目は20台の駐車場があり、近隣のコンドミニアムからは徒歩で行ける場所です。ほとんどの商品の価格は1ドル50セントです。こちらの店舗もいつも人の列が出来ています。

   不動産のニュースとしてはホテルやオフィスビル、商業物件のセールスがうなぎ上りに活発な事です。特に$1.1ビリオンで売却されたマウイ島のグランド・ワイレア・ホテルを筆頭に、カパルア・ビーチ・ホームの$540ミリオン、アンダーズホテルの$288ミリオン、リッツカールトン・カパルアの$275ミリオン、マウイ砂糖農地の$262ミリオン等のセールのお蔭で前年比67%上昇で、合計$5.15ビリオンのセールスでした。10年前と比べると約5倍の伸び率です。株や債券市場とトランプ氏の法人税の引き下げが影響しているようです。290のセールスのうち219件はハワイの地元の買主、64件がアメリカ本土で7件が外国からの投資だったそうです。

   ハワイの夏休みは6月初旬から始まりますが、3月というのにもうサマースクールの特集が新聞に掲載されています。勉強のみならず子供が笑顔でアートやサッカー、テニス、ウクレレ、スイミングクラスなどに参加している写真はとても可愛いです。サマースクールで思い出すのは息子が幼稚園生だった頃の事です。スイミングクラスに参加していたので、今日のクラスはどうだったかと聞いたら「うん、見てただけ。」と言ったのを今でも思い出します。どうりで、大きくなるまで水泳は上手くはならなかったはずです。最近は日本から沢山の子供達がサマースクールに参加しています。小さな頃から英語に触れる機会の多い子供達は国際色豊かな環境で育ちとても羨ましいです。今年も地元の子供達に混じって日本の子供達が元気にハワイで夏を過ごしてくれる事を願っています。

深山 ツヤ子

ニュースレター 2019.03.01

 2月の雨のお蔭でマノア谷のコオラウ山脈の山々は吸い込まれそうなほど緑に輝き、青い空は鏡のように透き通っています。夏の間は茶色だったダイヤモンドヘッドは沢山の雨を受けて植物が繁り、濃い緑色に変わりました。3月の声を聞くとハワイも春になります。昨日、アラモアナ公園ではファミリー・ファン・ランという、マラソン大会が行われました。朝早く起きた子供達は途中、水辺のお魚やカモを見ながら応援する人達からお水やオモチャ、お菓子をもらいながら元気に走っていました。参加者は完走する前から“Finisher” (完走者)と書いたTシャツを着て走っていました。家族全員で走るだけで完走する以上に得る価値があると思います。

   毎年行われる“MATSURI IN HAWAII”ですが、今年は日系移民150年記念の年として歌舞伎公演が催されまた。8代目中村芝翫、4代目中村橋之助、3代目中村福之助、4代目中村歌之助の襲名特別公演です。地元ラジオでも歌舞伎の話題で盛り上がり、日系人もとても楽しみにしている様子が伺えました。また日本からの歌舞伎ファンも沢山来られたようです。

   観光客にとって昔から馴染みの深いプリンセス・カイウラニ・ホテルが新しく生まれ変わるプランが発表されました。ワイキキでは約40年ぶりの本格的な新築ホテルとして、33階建て客室1009室、695台の駐車場で工事開始は2020年で2025年に完成の予定です。新しいホテルプランの発表と同時に、日本とハワイの空路にも楽しみな情報が入りました。ANAが大型ジェット機を5月24日から就航させる予定です。エアバス380で、2階建て520人乗りです。ファーストクラス8席、ビジネスクラス56席、プレミアムエコノミー73席、エコノミー席383です。それに伴いホノルル空港では、一番大きなANAラウンジの建設が予定されています。

   ワイキキの保安は、観光客増加にとても重要な事です。ワイキキは世界でも安全な都市ですが、観光客が安心して滞在できるようにする為に新しく40台の監視カメラを設置する事になりました。そして、日本人観光客には馴染みが浅い法律は、夜10時から翌朝の4時までは16才以下の子供は一人で出かけてはいけない事です。

   さて不動産のニュースとしては、カウアイ島がコンドミニアムの中間価格が昨年より$287,500から$570,000に花火の様に価格が上昇した事や、マウイ島の一戸建ての中間価格が昨年より3.5%上昇したけれど、販売件数が27.6%も下がった事等があげられています。オアフ島の一戸建ての平均価格が$772,000から$767,500に0.6%下がった事、コンドミニアムは$430,000から$399,000に7.3%下がった事等があげられます。今迄のオアフ島の価格上昇時期が終わり、買主と売主にとってバランスの良い市場になるとの事です。

   また、ホノルルのカカアコ地区やアラモアナ地区の鉄道駅近くに限り、ビルの高さ制限を今の418フィート(127メートル)から768フィート(234メートル)にする法案が出されました。ビルの景観に変化を持たせる為だそうです。建築費がその分抑えられるのと、景色の良いユニットが期待できます。

   春はロマンスの季節です。バレンタインデーの新聞記事に、予約せずとも裁判官の前で5分で簡単に結婚でき、結婚許可書(Marriage License)をもらえるという記事がありました。場所はカカアコのHawaii Civic Marriageで、 平日の正午から午後1時までの間で費用は$80だったそうです。簡単に結婚したとしても新聞に掲載されているカップルは皆とても幸せそうでした。

   春を告げるもう一つの話題はマウイ島に住むお友達の家に咲き誇るブルージェイドの花です。たわわになるという表現がふさわしい、見事なブルージェイドの写真が送られてきました。これからは夏に向け黄色の花がスクランブルエッグの様に見える木に始まり、紫のジャカランダ、プルメリア、そしてハイビスカスが咲き誇ります。沢山のお花と共に、皆様のお越しを心よりお待ちしております。

深山 ツヤ子