ニュースレター 2019.01.01

 新年明けましておめでとうございます。本年も皆様にとって素晴らしい年でありますよう心よりお祈り申し上げます。

   元旦は今年も例年のように家族でお節料理を頂いた後、ハワイ大神宮に初詣に行きました。皆それぞれおみくじを引いたのですが、孫がおみくじを手にした途端に「メイドインジャパン」と言ったので、何かなと思いました。おみくじの表には「a written Oracle」と、そして裏には「made in Japan」と大きく書いてありました。おみくじを開いたら片面が日本語、裏面は英語のおみくじでした。孫には息子が英語で説明をした後、嫁が日本語で説明をしていました。おみくじを引いた人がそれぞれの一年の幸福を胸にしているのですね。好天に恵まれ暖かく太陽が眩しい元日でした。その後、昔のハワイアンの神殿と言われているヘイアウにもお参りに行きました。ここにはローカルの家族連れが来ていました。全部で20人程が、孫やおばあちゃんを含めて木々の緑を背景に家族写真を取っていました。元旦とは思えないほど静かな公園での家族団らんの様子はとても微笑ましかったです。道路は一年中で一番と言って良いほど空いていました。年末の騒然として賑やかさは年が明けた途端に穏やかになり、静かな素敵なお正月でした。

   家族団欒と言えばハワイの代表的な場所はアラモアナ公園です。この公園をワールドクラスの公園にする案が可決されました。ジップライン(ワイヤーロープを滑車のついた物で下りる遊具)、うんてい、滑り台、ブランコ、噴水がある水遊び場などを新設する予定です。この公園は119エーカーの大きさで、アメリカの独立記念日に花火が打ち上げられる場所でもあり、海水浴やサーファー、釣り人が集まる公園でもあります。アラモアナ公園は丁度ダイヤモンドヘッドと海両方を背景に写真が撮れますので、日本の新婚さんの写真スポットとしても有名です。年間延べ4百万人が利用しています。

   先月日本とハワイ間で運転免許についての協定が結ばれました。ハワイに住む日本人は運転免許の筆記試験や実地試験を免除する、そして日本に住むハワイ出身者も同じように日本の筆記試験と実地試験を免除するというものです。免許を持っていると地元民としてゴルフのプレイ代やホテルの宿泊料等が割引になる所があります。日本人は今まで社会保障番号が必要だったり、ハワイ滞在許可の期間しかライセンスをもらえなかったので、詳細が発表され次第追ってお知らせしたいと思います。

   ハワイの人にとっては珍しいLEDライトを使った公園がクリスマス前にカカアコの新築コンドミニアム”コウラ”の予定地の隣にオープンしました。ライトガーデンと称して1.5エーカーの敷地に25,000のLEDライトを使用し2,300のカラフルなアートフラワーで構成されたガーデンです。ライトガーデンのオープニングにはガーデンの一角にホノルルシンフォニー楽団が来て盛大なパーティーが開催されました。2月7日まで毎日午後6時から9時まで点灯されています。アラモアナセンターに来たついでに少し足を伸ばしてヤシの葉の下、貿易風に吹かれながら素敵な夜を過ごされてはいかがでしょうか。

   さて、今月1月23日に東京帝国ホテルにて午後6時半から8時半までハワイ不動産の基礎知識とその税務 ~今、進化が止まらない街ホノルルの最新情報とともに~ の題目で不動産セミナーを開催させて頂く予定です。「一層の魅力深まる街ワイキキ」と「その全てが最新鋭の街カカアコ」の最新情報とともにハワイ不動産の優良物件の見極め方についてお話いたします。 併せてハワイ不動産の税務に経験豊富な服部税理士より、税務面に関する具体的なご説明も行います。確実な不動産売買とご購入後の徹底したアフターサービスの提供をモットーに、創業40余年の実績と経験に基づいた弊社の知見を余す事なく皆様にご紹介させて頂きますので、是非当セミナーにご参加下さいます様お願い申し上げます。

深山 ツヤ子

ニュースレター 2018.12.01

 車の中で聞くラジオや、街中で流れる曲もクリスマスソングになり、常夏のハワイもクリスマスムード一杯になってきました。毎年感謝祭の前週には家具屋さんのショールームでブルーミングデールズ・デパートとコラボレーションのクリスマスパーティーが開催されます。ダイニングテーブルやコーヒーテーブルの上に沢山のクリスマスの飾りつけがされ、学生達のコーラスで店内はお祭り気分になります。このパーティに参加した翌週の感謝祭のパーティーが終わると、本格的なクリスマスシーズンが始まります。感謝祭翌日はブラックフライデーと呼ばれ、一年で一番お店の売り上げが多く、お店が黒字になるからそう呼ばれる様になったそうです。また翌週のサイバーマンデーは一年で一番オンラインセールスが多い日だそうです。知人は感謝祭パーティーの後にお店に直行して長い行列に並んだり、翌朝は4時からワイキキのお店の列に並んだようです。並んだ甲斐があってか全商品50%オフ、それでもお店は黒字になるのですね。

   最近、ハワイの新聞を賑わしているのはアラモアナ周辺や、カカアコ地区の新築物件の記事です。アラモアナショッピングセンターの鉄道の駅に隣接する“The Central Ala Moana”は512ユニットありが、この内310ユニットは居住者向け所得制限付きの特別枠物件です。そのユニットの申込書を取りに来たのは3,000人以上だそうです。約10倍の競争率です。所得に上限がありホノルルの中間所得額の140%までとか、ユニットによっては中間所得額の80~100%の収入者を対象としているのもあります。ホノルルの中間所得額は1人で$81,700、2人で$93,300、家族4人で$116,600です。所得制限付きのユニットと言ってもかなり高額なので、誰でも購入資格がありそうな感じがします。この特別枠のユニットの価格は$286,000~$708,000です。ちなみに市場価格ユニットは$580,000~$1,400,000までで内装は同じですが、階数が高層階だったり景色が良いとの事です。

   また、このカピオラニ通りの反対側には“Sky Ala Moana”というプロジェクトも発表されました。こちらは300ユニットのホテルコンドと474ユニットのコンドミニアムで市場価格のユニットは$650,000から$850,000まで、そのうち居住者向け所得制限付きの特別枠物件は84ユニットあります。またこのビルのほぼ斜め後ろ、ケアウモク通り、ウォルマートの向かい側には“Azure Ala Moana”のプランが発表されました。こちらは300ユニットのコンドミニアムと78の賃貸ユニットのビルです。 その他カカアコ地区では7棟目のコンドミニアム“Ko’ula”が発表されました。41階建て565ユニットで以前あったワードウェアハウス・ショッピングセンターの前の敷地に建てられます。そして映画館の横、マルカイ跡地に公園の建設が予定されており、海の景色が見えるユニットが多くなると思います。

   今月下旬には“Ae’o”が完成し、新しいオーナーの入居が始まります。Ae’oの階下のオーガニック系スーパー”Whole Foods”はすっかり地元に定着した感じで毎日沢山のお客様で賑わっています。

   さて、日本の方には御馴染みのダイソーが12月中旬にパールシティー・ショッピングセンターに開店予定です。ダイソーは既にアメリカ本土には出店していますが、ハワイでは初めてのお店になります。広さは465㎡で商品価格は$1.50~$3のようです。ちなみに日本でも人気のユニクロは、まずアラモアナセンターに小さなお店を出した後、売り場面積が大きいお店を出しました。こちらも沢山の地元の人々や、ハワイ限定商品を求めに観光客が訪れています。

   今年はアメリカ本土ではクリスマスツリーが少なめとの事でしたが、ハワイには例年と同じ量のツリーが販売されています。孫は今年は生のモミの木に雪が積もっているように加工したツリーが欲しかったそうですが、そのツリーは香りがあまりしないという事でやはり普通のモミの木を選んだようです。朝起きると部屋中モミの木の良い匂いでいっぱいで、幸せな気分になるそうです。

   今年の春はお蔭様で弊社40周年を迎える事が出来ました。無事に一年を過ごさせて頂いた事を社員一同感謝申し上げます。次の50周年に向けて頑張りますので、今後ともよろしくお願いします。そして皆様にとっても素晴らしい年を迎える事が出来ますようにお祈りしています。

深山 ツヤ子

ニュースレター 2018.11.01

 ハワイのお店に並ぶ商品もオレンジやブラウンの感謝祭(Thanksgiving)色に変わってきました。秋は様々なイベントが目白押しでとても忙しい季節です。年に一度のピアノやバイオリン、フラダンスなどの発表会、またクリスマスショッピングに合わせてあちらこちらでクラフトフェアーが開催されます。更に、フットボールゲームのシーズンでもあり、コンサートホールで開催されるクラシック音楽シリーズも秋から春にかけてスタートします。先日孫のピアノとバイオリンの発表会に行ってきました。小さな子供達のバイオリンと弓には音の目印に小さなシールがたくさん貼ってありました。舞台に立つ子供達の真剣な表情と、それをカメラに収めている両親達の様子を見ていると、家族の絆を感じて胸が熱くなりました。また、小さい子供達が中高生と一緒に合奏する姿を見て、このような経験を通して音楽の楽しさを味わっているのだと思いました。

   さて今年もハロウィーンが終わらないうちからお店はクリスマスの飾りつけで華やかです。アメリカでは昨年2700万本の本物のクリスマスツリーが販売され、そのうちオンラインでツリーを購入した人の割合は1~2%だったそうです。今年はその商戦にアマゾンが参加します。2.1mのツリーを115ドルで、リースを50ドルで、またステッキ型のキャンディーの付いた赤いポインセチアを25ドルで販売する予定だそうです。それでもお店に行って、好きな形のツリーを選んで、車で家まで運ぶのを楽しみにしている家族も多いので、アマゾンが新しい発想でその習慣を変えていくことができるのか興味深いです。

   “Reaching for the sky”と地元新聞の見出しで紹介されたのは、ケアウモク通りのウォルマートの斜め前の3.5エーカーの敷地に建設される980ユニットのコンドミニアムのプランです。ホノルルでは、工事が進んでいる鉄道の駅近くの開発が目白押しです。特にアラモアナショッピングセンター(SC)とカカアコ地区には沢山のコンドミニアムプランが次々と発表されています。アラモアナSC付近には既に12棟が、カカアコ地区には約15棟の建設が予定されています。そのプランの中の一つ、“Azure”はアラモアナSC近くとケアウモク通りの角の408ユニットのコンドミニアムのプランですが、発売開始時には前日から泊まりがけで列に並んでいる人達がいました。また、カカアコの“A’ali’i”は工事が始まりました。

   その他ワイキキではリッツカールトンホテルのタワー2が完成し、ホテルとして運営が開始され、キングスビレッジの4250㎡の敷地にはヒルトンホテルがタイムシェアとして191室、32階建てのビルを建てる予定と発表されました。

   今年もハロウィーンが終わるとあっという間にクリスマスムードです。クラフトフェアーが大好きな知人とお買い物に行ってきました。彼女がアメリカ本土のおばあさんにと選んだギフトはパイナップルの形をした黒真珠のネックレスと、着物の帯で作ったパーティー用のハンドバックでした。また日本のお友達に買ったのはハワイ柄のトートバックでした。最近はお買い物をした時に袋代として15セントが加算されます。私は3つで10ドルのハンドバックに入る小さな折り畳みの出来る袋を買いました。この様なフェアーの時は地元の人で会場が一杯になります。いつも驚く事は、ハワイの人達はこのような催しで沢山のお買物をしている事です。

   さて、年末を控えて来年のセミナーの予定が決まりました。2019年1月23日(水)に帝国ホテルにて開催させていただく予定です。ホノルルは近年になり大きな進化を遂げようとしています。“一層の魅力の深まる街ワイキキ”と“その全てが最新鋭の街カカアコ”の最新情報と共に、ハワイ不動産の優良物件の見極め方についてお話をいたします。併せてハワイ不動産税務に経験豊富な服部税理士より、税務面に関する具体的なご説明も行います。詳しくはhttps://www.hawaiianjoy.com/seminar/をご覧ください。それでは、皆様のご参加を楽しみにお待ちしております。

深山 ツヤ子

ニュースレター 2018.10.01

 夏の照りつける太陽も和らぎ、ハワイにも少し涼しい風が吹き始めました。

   アメリカでは9月から12月まで大学フットボールのシーズンです。ハワイでは約5万人収容出来るアロハスタジアムで開催されます。シーズン期間中に12回~13回試合が行われるうち、ホームグラウンドでの試合は7回程度です。ハワイ大学のチーム“レインボー・ウォリアーズ”の昨年の成績は130校のうち110位と強いとは言えないチームですが、毎年一度はスタジアムへ観戦に行っています。今年の初戦、コロラド州で行われたコロラド大学との試合では43対34の勝ちゲームだったので、気分良くアロハスタジアムでの試合に向かいました。メリーランド州のネイビー・ミッドシップチームとの対決で結果は59対41で勝利を納めました。ここ10年程で見た事が無いほど沢山点の入ったゲームで、スタジアムまでの渋滞や開場まで数時間待っていたのも忘れる程気持ちが良い試合でした。翌朝のローカル新聞には大きな見出しで試合結果が掲載されていました。試合開始までの時間“テールゲート・パーティー”と言って大勢の人が駐車場でバーベキューをして楽しみます。美味しい匂いと仲間同士の賑やかな雰囲気でお祭りの様です。2度目のホーム試合はテキサス州のライス大学との対決で、またも43対29で勝ちました。ゴールにタッチダウンした時は、立ち上がって応援してしまいます。今シーズンはまだまだ勝ちゲームが続きそうです。観戦チケットは$12~$100までで、オンラインで購入できます。皆さん是非一度は観戦してみてはいかがでしょうか。

   さてハワイへの観光客数が順調に伸びている中、ユナイテッド航空はドル箱路線のホノルル空港(ダニエル K.イノウエ空港)の施設に2027年にかけて200ミリオンドルを投資すると発表しました。ユナイテッド航空はアメリカの中心7都市、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴ、ニューヨーク、デンバー、ヒューストン、ワシントンとの乗り継ぎをよりスムーズにする事を目標にしている、との事です。ハワイ路線を運行している全航空会社では、年間ハワイ諸島間のフライトで約363,000席、そして国内外からの約11路線の約12,000便のフライトで約2.63ミリオンの座席数を販売しているそうです。年末までにサウスウエスト航空がハワイ路線に進出予定ですし、ANAも大がかりな施設の工事をしています。乗客には益々利用しやすい国際空港になると思います。

   新聞で“Higher and higher we go”という見出しを目にしました。これはオアフ島の住宅価格上昇についての記事です。過去8年間徐々に価格が上昇し続けていて、今年8月の一戸建ての中間価格は$810,000になりました。中間価格が$810,000ということは、売却された半分が$810,000以上の物件、半分が$810.000以下の物件になるわけです。平均的な$810,000の家の実例としてはオアフ島の中心のミリラニ地区で、敷地面積約517㎡、築年1994年です。ちなみにコンドミニアムの中間価格は$427,000でした。

   ハワイは住宅価格が高いだけではなく、子供の教育費もとても高いです。私立の学校の授業料が2万ドル近くに上がっているので、地元住民は子育てにお金が掛かると嘆いています。それでも子供の成長を楽しみにしている親にとって、アメリカでは特別大事にしている行事があります。それは子供の1才と16才のお誕生日です。先日、地元家族の男の子の1歳のお誕生日パーティーに参加しました。ホテルの宴会場に約200人ほど招待しての盛大なパーティーでした。ハワイのお祭りに欠かせない中国獅子舞が会場を練り歩くと、怖くて泣いてしまう子供もいました。日本で1歳のお祝いに行う伝統行事“選び取り”に似た事をハワイでも行います。色々な職業に関連するオモチャを前に、今回の主役の男の子はフットボールを選びました。子供がフットボールを手にした途端、周りの大人達が歓声を上げたので泣き出してしまうハプニングがありました。スポーツ選手になると予想した人の中から抽選でプレゼントが当たりました。各テーブルには小さな恐竜の形をした植木鉢が飾られ、緑色の恐竜のクッキーをお土産に頂きました。沢山の人達に1歳のお祝いをして頂いた幸せな男の子ですが、この子が大きくなる頃にはハワイはどのようになるのでしょうか?すくすく成長して世の中に役立つ立派な人間に成長して欲しいと思いました。

   ハワイはもうハロウィーンのお祭りの飾りつけで一杯です。我が家もダイニングテーブルの椅子カバーは黒地にオレンジのパンプキン模様です。ハロウィーンの後は感謝祭、そしてクリスマスです。皆様も是非1年で一番賑やかで楽しいホリデーシーズンをハワイで味わっていただきたいと思います。

深山 ツヤ子