ニュースレター 2019.08.01

 オアフ島のノースショアのひまわり畑には60万本ものお花が一斉に咲きました。観光客が緑のなだらかな山並みを背景にひまわりの写真を撮っていました。ひまわり畑から帰って来たお友達からのお土産は道端で売っていた甘いトウモロコシでした。夏はマンゴーの季節、知人からマンゴーを頂く機会が多いです。美味しいマンゴーは袋に入っていても甘い香りが廻りに漂います。ハワイの一般的なマンゴーの種類は黄色、赤、紫のラポザと、赤と黄色のヘイデンと黄色のピリエの3種類ですが、ハワイの人はピリエをパケイまたはパケと呼んでいます。これはハワイ語で「中国」と言う意味ですが別に中国人を馬鹿にした意味は無くて誰でもそのように呼んでいます。以前我が家の庭でヘイデンが沢山取れました。大きな籠に入れてダイニングテーブルに並べて子供達と写真を撮ったのを思い出します。夏の風物詩です。

   バケーションレンタルの新規制のもと、オアフ島内では追加で1,715件の許可を出せる事になりました。オーナーが居住している事が条件で、オーナーが住まない住居には許可が下りません。またそれぞれ許可を得た住居はお互いに約300メートル以上離れている事が条件です。許可なく営業したら1日$1,000から$10,000の罰金が課せられます。

   先月のニュースレターでバケーションレンタルの法案が可決したとお知らせしましたが、それにともない8月1日から一般住居での短期レンタルが厳しくなりました。一般住居やコンドミニアム、特に今まで短期レンタルをしていたワイキキ・バニヤンやワイキキ・サンセットなど短期貸のライセンスのないお部屋では30日未満のレンタルが出来なくなりました。管理会社、アストンホテルや、ワイキキ・バニヤンのオーナー協会の弁護士等が特別許可や法改正に向けて行動を起こすという事でが、どちらにしてもしばらくは短期レンタルが出来ない状態になります。この件については追ってニュースレターにてお知らせさせて頂きます。

   ハワイのホテルの客室レートは全米で一番高く一室平均$280で、続くサンフランシスコが$256、そしてニューヨークが$237です。また客室入居率はハワイは80.7%、サンフランシスコが81.1%、そしてニューヨークが$83.4%です。ハワイのバケーションレンタルの法案がこのままだと短期レンタルの客室が少なくなり、さらに入居率と客室レートが高くなるような気配です。

   不動産のニュースとしては、カカアコ地区の開発業者が進めているコウラの工事が始まった事と7棟目のコンドミニアムとしてビクトリア・プレイスというプロジェクトの許可申請が出されたとの事です。350ユニットで、まだ価格帯は発表されていませんが、許可が下りたら来年初旬から販売を開始して、秋には工事を開始する予定との事です。場所は今工事が始まったコウラの丁度斜め前になり、ケワロ港の前でアラモアナブルバードに面して建てられます。

   ワイキキの中心に近い、コンドミニアム、ロイヤルクヒオの山側の空き地、33,000スクエアー・フィート(3,069㎡)は20年前から公園を作る予定でしたが、この度やっと造成が始まりました。ホノルル市とホノルル・ロータリークラブの協力で来年の夏には第一期工事が完成の予定です。ワイキキのビル群の中に新しい緑の公園ができるのでとても楽しみです。

   先日久しぶりに会った友人に「お元気でしたか?」と聞いたのですが、その返事は「サーフィンにピッタリの最高の波のコンディションだった」でした。体の調子を聞いたのですが、彼女にとっての波の状態は自分の身体のコンディションより大事なのだと思いました。ハワイならでの会話でした。太陽の下は暑いですが、木陰に入ると心地よい貿易風が吹き、お花や果物が豊富で快適なハワイです。避暑にぜひハワイにお越しください。

深山 ツヤ子