ニュースレター 2019.07.01

 夏最盛期、ゴールデン・シャワーツリーの黄色とは少し違い、濃い山吹色の花がたわわに咲いているのが見えたので道路脇に車を停めて眺めてしまいました。イエロー・ローヤル・ポインシアーナというお花でした。通称フレームツリー(炎の木)と呼ばれています。真っ青の空に輝く黄色は本当に炎が燃えている様に見えました。夏休み中のハワイの子供達は朝からサーフィンやスタンドアップサーフを楽しんでいます。気の早いデパートやスーパーでは既に新学期の学用品のセールを始めています。

   沢山の観光客が訪れるホノルル市ではバケーションレンタルについての法案がようやく可決されました。ホノルルでは1989年以降新しいバケーションレンタルの許可を出していませんでした。その為30年間、合法的にバケーションレンタルができるユニットは816件しかありませんでしたが、実際は6,000から8,000件の違法なバケーションレンタルが行われていたのが現状でした。違法で収入を得て、一般消費税やホテル税を支払わない人が多く、ホノルルの税収に悪影響を与えている事と、最近のトレンドでAirbnbやエクスペディア等のネット予約サイトの急な人気の影響で何とか良い解決策はないかと検討されていました。

   バケーションレンタルの新規制のもと、オアフ島内では追加で1,715件の許可を出せる事になりました。オーナーが居住している事が条件で、オーナーが住まない住居には許可が下りません。またそれぞれ許可を得た住居はお互いに約300メートル以上離れている事が条件です。許可なく営業したら1日$1,000から$10,000の罰金が課せられます。

   上記のようにバケーションレンタルの規制が緩和されましたが、ハワイ観光局のデータによると観光客がハワイで1日に使う金額はホテル滞在者が$234、B&Bが$186、レンタルハウス$179、ルームレンタル$149、シェアルーム$147だそうです。1番多くお金を使ってくれるのがホテル滞在者という結果になっていますが、ハワイにとっては全ての滞在者が大切なお客様だと思います。

   さて、日本の方にも馴染みの深いハワイ島のマウナラニホテルを2億ドルの予算で改修工事を行い、来年1月からの予約を開始するとの事です。2つの新しいプールを設置し、368室を333室に、23室のスイートルームを38室に増やし、子供と大人用のプールの設置やお食事をする場所を増やします。室料は1泊$550から$10,000との事です。ハワイで一番高級なホテル、フォーシーズン・フアラライは平均1泊$1,200との事なので、マウナラニホテルはフアラライに次ぐ高級ホテルとして運営される予定です。

   このような高級ホテルに宿泊する富裕層にとってはとても便利なアプリでヘリコプターを呼べるサービスが7月9日からニューヨークで始まるとの事です。タクシーサービスとしてのUberは世界の都市で運営されていますし、最近はレストランのお料理の配達サービスもありますが、ヘリコプターまでアプリで呼べるとはさすがアメリカです。サービスの名称はUber Copter(ウーバー・コプター)だそうです。マンハッタンのウォールストリートからケネディー・エアポートまで平均1人$200から$225です。いずれアメリカ各地でもサービスを拡大する予定だそうです。

   6月末、帝国ホテル東京にて個人懇談会をさせて頂きました。今までのセミナー形式と違い、個人的にお客様と直接お話しをする機会を頂く事が出来、ハワイをより一層身近に感じて頂けたと思います。これからもお客様のお役に立てるように努力させていただきます。今後ともよろしくお願い申し上げます。

深山 ツヤ子