ニュースレター 2019.09.01

 私の住む部屋のベランダからは、毎朝8時半頃にヒルトン・ハワイアンビレッジ・ホテルの沖に向かう潜水艦が見えます。潜水艦に乗る観光客が多い時には3隻、少ない時には1隻で運行するようです。夕方4時半頃には一日の仕事を終えてホノルル港に戻るのが見えます。日本人観光客の多い夏休みの間、潜水艦は毎日フル活動をしていたようです。

   娘が高校生の時にひと夏だけ潜水艦のガイドのアルバイトをしていた時がありました。朝と夕方、娘をホノルル港に送り迎えをしていたのを思い出します。ハワイの魚“フムフムヌクヌクアプアア”というお魚の名前以外にも色々なお魚の名前を勉強して覚えていました。潜水艦を見ると娘が制服のシャツと短パンを穿いて日焼けしていた元気な高校生の姿を思い出します。

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ニュースレター 2019.08.01

 オアフ島のノースショアのひまわり畑には60万本ものお花が一斉に咲きました。観光客が緑のなだらかな山並みを背景にひまわりの写真を撮っていました。ひまわり畑から帰って来たお友達からのお土産は道端で売っていた甘いトウモロコシでした。夏はマンゴーの季節、知人からマンゴーを頂く機会が多いです。美味しいマンゴーは袋に入っていても甘い香りが廻りに漂います。ハワイの一般的なマンゴーの種類は黄色、赤、紫のラポザと、赤と黄色のヘイデンと黄色のピリエの3種類ですが、ハワイの人はピリエをパケイまたはパケと呼んでいます。これはハワイ語で「中国」と言う意味ですが別に中国人を馬鹿にした意味は無くて誰でもそのように呼んでいます。以前我が家の庭でヘイデンが沢山取れました。大きな籠に入れてダイニングテーブルに並べて子供達と写真を撮ったのを思い出します。夏の風物詩です。

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ニュースレター 2019.07.01

 夏最盛期、ゴールデン・シャワーツリーの黄色とは少し違い、濃い山吹色の花がたわわに咲いているのが見えたので道路脇に車を停めて眺めてしまいました。イエロー・ローヤル・ポインシアーナというお花でした。通称フレームツリー(炎の木)と呼ばれています。真っ青の空に輝く黄色は本当に炎が燃えている様に見えました。夏休み中のハワイの子供達は朝からサーフィンやスタンドアップサーフを楽しんでいます。気の早いデパートやスーパーでは既に新学期の学用品のセールを始めています。

   沢山の観光客が訪れるホノルル市ではバケーションレンタルについての法案がようやく可決されました。ホノルルでは1989年以降新しいバケーションレンタルの許可を出していませんでした。その為30年間、合法的にバケーションレンタルができるユニットは816件しかありませんでしたが、実際は6,000から8,000件の違法なバケーションレンタルが行われていたのが現状でした。違法で収入を得て、一般消費税やホテル税を支払わない人が多く、ホノルルの税収に悪影響を与えている事と、最近のトレンドでAirbnbやエクスペディア等のネット予約サイトの急な人気の影響で何とか良い解決策はないかと検討されていました。

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ニュースレター 2019.06.01

 ハイビスカスやプルメリアが一斉に咲き、ライチ等の美味しい果物が実り、明るい太陽の光が海面にキラキラ輝く季節です。ハワイは5月末から6月初旬にかけて卒業式のシーズンです。新聞の一面に各学校や大学の卒業式の日程と会場の案内が掲載されます。アンケートでローカルの約55%の人は家族や知人に今年の卒業生がいる、という統計でした。卒業式はアロハスタジアムや、コンベンション・センター、コンサートホール、ワイキキシェル等で賑やかに開催されます。お店にはキレイなレイの他に、リボンレイを作る為の材料が沢山販売されています。卒業生は顔が隠れる位、沢山のレイを貰いお祝いをしてもらいます。レイだけならハワイの慣習でわかるのですが、海やプールで使う浮き輪に寄せ書きをして渡す人も沢山います。これからの人生の荒波を浮き輪でうまく乗り切れるという願いなのでしょうか? 卒業生達は週末の真夜中に車列を作り、大通りを大きな音楽や奇声をあげながら走る事もあります。学生生活の区切りとしての楽しい思い出を作っているのでしょうね。6月の初旬は卒業旅行や夏休みのお客様で飛行機に乗る人が一番多い季節でもあります。我が家の孫も夏休みを日本で過ごすのを楽しみにしているようです。ANAがこの時期に合わせたのか、520人乗りのエアーバスA380の運航を週4便で成田、ハワイの往復のサービスを始めました。今年の夏は更なる賑わいを見せそうです。

   カカアコ地区の居住者向け所得制限付きの特別枠物件として建てられた、423ユニットのコンドミニアム、“ケキロハナ”が完成しました。このビルの平均価格は$510,776です。4人の子供がいる家族がプレイルームで楽しそうに遊ぶ姿が新聞に掲載されていましたが、とても嬉しそうで微笑ましい光景です。ビルの下には雑貨店のロングスが入居の予定、そして将来の高架鉄道の駅にも徒歩圏内です。ホノルル市の条例により中間所得者は優遇されますので、ホノルル市は住みやすい都市の一つでもある反面、ワイキキには “Boundless Luxury(果てしなく豪華)” と新聞に掲載されたホテル “Espacio The Jewel of Waikiki” が今年の夏にオープンするとの事です。このホテルは以前アストン・ワイキキビーチサイド・ホテルと呼ばれていたホテルで、場所はカラカウア通りのワイキキビーチに面したビルです。今まで88室だったのを各階1室で合計9室だけだそうです。1室の広さは209㎡で各室改装に$5.6億もかけたそうです。ホテルの改装費は普通$50,000から$150,000ですので、どれほど果てしなく豪華なのかが想像できます。一泊の料金はシーズンや景色や広さによりますが、$3,000から$10,000だそうです。

   豪華なニュースが続きますが、その豪華を区分で所有できる物件が発表されました。リッツカールトンレジデンス・ワイキキビーチのダイヤモンドヘッドタワーの37階と38階の6つのペントハウスを84の区分所有として販売するというものです。名称は”ダイヤモンドヘッドクラブ”です。ペントハウスの広さは2ベッドルームから4ベッドルームで、広さは195㎡~ 383㎡。4週間浮動週オーナーシップで$700,000からの価格で、クリスマスやお正月、お盆に利用できる固定週のオーナーシップもあるそうです。この名称にとても似ていて紛らわしいですが、昨年ラスベガスの会社に買われたイリカイホテルに隣接する”モダン・ホノルル・ホテル”が”ダイヤモンドリゾート”というバケーションオーナーシップリゾートになる予定です。

   “FOUND ALIVE”という見出しで新聞一面に掲載された記事が話題になっています。17日間もマウイ島の森で行方不明だった女性が無事に救助されました。川沿いにいた彼女をヘリコプターが発見したそうです。家族や友人がどれほど喜んだ事でしょうか。彼女は川の水を飲み、ストロベリーグアバという木の実を食べていたそうです。温暖なハワイでも夜の屋外は寒いです。発見当時の精神力は100%正常だったとの事で、寒さと孤独に勝ち抜いた彼女の精神は素晴らしいです。この経験を通して彼女の人生に対する価値観も今までとは違ったものになるのでしょう。人の命の大切さや、ボランティアの人達の助けようと思う気持ち、そして最後まで諦めなかった事の大切さを人々に伝えていく事と思います。命を大切にする為に、日々のストレスから開放する事もとても重要だと思います。日本の梅雨と比べると爽やかで空気の軽いハワイです。命の洗濯に是非、ハワイにお越しください。

深山 ツヤ子