ニュースレター 2021.09.01

 8月中旬の数日間、オアフ島の南海岸に波乗りに最適な2.5m前後の波が押し寄せました。海岸にはサーファーの他に、散歩をしながら彼らを見学する人が沢山集まりました。ダイヤモンドヘッドと海を背景に海岸全体が白い潮騒に包まれ、スノードームの中のフェスティバルのような雰囲気でした。また、波打ち際5~10mにはお尻まで海に浸かった20~30人位の釣り人達が横に列を作りオアマというお魚を釣っていました。手のひらに乗るサイズのオアマはハワイ語でヒメジの稚魚です。この時期にはオアフ島の西側、ワイパフやワヒアワ地区からの釣り人もアラモアナビーチまでやって来ます。

 ハワイのコロナ感染者が初めて4桁台までに急増しました。この為今までより厳しい規制が敷かれ、社会的な集会・会合は、屋内は10人、屋外は25人までとなり、レストランの客席は180cm以上離れ定員の50%以下の人数しか入ることができません。また更に規制が厳しくなり、9月13日から60日間、ワクチン・パスポート又は48時間以内に発行された陰性証明書が無い人はレストラン、バー、スパなどの商業・娯楽・運動施設には入れなくなりました。食料品店は例外です。なお、コロナワクチン接種を終えた人は約63.3%です。12歳以下の子供はまだワクチン接種は認められていません。ハワイ州はこの厳しい規制を課すことにより、ワクチン接種をする人が増え集団免疫を達成できることを期待しているようです。

 この厳しい規制下の中、ハワイ州知事は「なるべくハワイに来ないでください」と呼び掛けていますが、このタイミングでダニエル・K・イノウエ・インターナショナル・エアポートの約$270ミリオンをかけた改造工事が完成し、12ゲートと6つの保安検査レーンが追加されました。また、ワイキキのサントリーレストランが9月6日から12月下旬まで休業して改修工事をする予定で、ハレクラニホテルは改修工事を終え10月1日から再開する事になりました。

 不動産のニュースとしてはコロナ禍ワイキキの免税店が入居していたスペースが空いたままになっていましたが、地元の投資会社、ブラック・サンド・キャピタルが$270ミリオンで免税店の入っていたスペースと隣接する15階建てのオフィスビルを購入しました。約7,000㎡の商業スペースはどのような再開発をするかは未定との事です。

 また、カカアコのコンドミニアム、アナハ(平均価格は$1.2ミリオン)の豪華なペントハウス、626㎡(5ベッドルーム、6.5バスルーム)が日本の法人に$12.8ミリオンで売却され、アナハの全てのユニットが完売しました。カカアコではその他アエオやケ・キロハナが既に完売しています。平均価格$3.6ミリオンのワイエアは2016年に完成しており177のユニットの内174が売却済みです。現在工事中のビルのデータは以下です。ビクトリア・プレースは349ユニットの内326ユニット、93%が売約済み。今年末完成予定のアアリイは750ユニットの内653ユニット、87%が売約済み。コウラは565ユニットの内459ユニット、81%が売約済みです。なお、現在建築許可を得て販売中のビルはザ・パーク・ワードビレッジとウラナ・ワードビレッジです。コロナ禍でも販売活動は活発です。

 早朝にマウイ島の友人から電話がありました。彼女の家の垣根に沢山の月下美人が咲いたと華やかな明るい声が聞こえました。あまりに嬉しくて誰かにその感動を伝えたかったようでした。受話器を通して私のお部屋にも月下美人が咲き乱れたような気持ちになりました。彼女のお蔭で一日中コロナのことを忘れて晴れやかな気持ちで過ごすことができました。皆様もコロナ禍でストレスが溜まっていると思いますが、心を明るくお元気で過ごせられますよう願っています。


                                                                              深山ツヤ子