ニュースレター 2021.06.01

 黄色のゴールドツリーの満開と同時に紫色のジャカランダがちらほら咲く季節になりました。ハワイは5月末のメモリアルデーを境に一斉に夏休みの雰囲気となり街全体がなんとなく賑やかになりました。卒業式はソーシャル・ディスタンスを保ちながらの開催となり、沢山のカラフルなレイがあちこちで見受けられます。スーパームーンの皆既月食はハワイ時間の5月25日の午後10時47分から26日の午前1時18分までで、ホテルの部屋の明かりが沢山灯った賑やかで明るいワイキキの夜空にサンサンと輝いて見えました。

 アメリカ本土からの観光客は72時間前にPCR検査をすれば自己隔離無くハワイを楽しむ事が出来るので、毎日沢山の人がハワイに押し寄せています。メモリアルデーの週末は全米で1日にエアポートを利用する人は2百万人を超えていました。ハワイは屋外ではマスクをしなくても良くなりましたので、ワイキキビーチは昨年の人影の無いビーチから一変して、沢山の人出でライフガード達は忙しそうです。

 今年のホテルの稼働率はコロナ前の記録を上回ると言われています。特に夏のホテル宿泊予約はほぼ完売との事です。ハワイ島からの情報ですが、今までの宿泊料が5倍になったと同時に、地元在住者に提供しているカマアイナ割引は無くなってしまったとの事でした。特に高級ホテルの需要は高く、フアラライ・ホテルの最低宿泊料は1泊$3,400で、他の高級ホテルは軒並み1泊$2,000以上が多くなっているとの事です。それに伴いレンタカーの需要が急増した為に仕方無く家族4人なのにミニバスを借りたり、観光用に引っ越し用のトラックを借りている人もいるとの事です。今年の夏にハワイに来る予定の方は、ホテルもレンタカーも手配が大変だという事を覚悟しなくてはならないようです。その上、来年のホテル予約状況ですが、ホテル一棟を借り切るような人達も出始めていると聞きました。

 またハワイからの国内線のフライト数が増えています。サウスウエスト・エアラインはラスベガス直行を含めて1日に16便を運航していますが、夏には37便に増やす計画をしています。ハワイアン・エアラインは夏の需要に向けて社員を400人増やしています。コロナの前と後でこのように旅行状況が一変してしまうとは夢のようです。今までコロナの影響でホテルコンドの稼働率が低くて経費の出費に悩んでいた人達は今後は一息出来そうです。

 不動産の話題としてはカカアコ地区のワード・ビレッジに2棟の開発プランが発表されました。1棟は「ザ・パーク・ワード・ビレッジ」です。546ユニットで建設中のコウラの公園を挟んだ反対側です。もう1棟はワードアベニューの西側地区に建つ「ウラナ・ワード・ビレッジ」で、中間所得者用で697ユニットです。

 ハワイのワクチン接種率は51%に達しました。屋外でのマスク着用が不要になり、市長によると数日中にさらなる規制緩和が発表されるとの事です。全米各地ではワクチン接種を奨励する為に接種者には抽選で賞金が当たったり、学生に4年間の奨学金が当たるなど思考を凝らしたギフトが話題になっています。ハワイでも薬局チェーンのCVSが18歳以上の人を対象に次の6週間、毎週賞金やギフトカードや旅行券やVIP待遇でのスーパーボールの観戦券が当たるなど、沢山の企業が協賛してワクチン接種を促しています。5月は日本からハワイにワクチン接種に訪れた人達がいました。日本より一足早く無事ワクチンを打つ事が出来てホッとしている様子です。

 少しずつコロナ感染者数が減って来て、新聞の一面に掲載されていた毎日の感染者数のデータはローカル版に掲載されるようになりました。ハワイ4島を巡るクルーズ船、プライド・オブ・アメリカが11月6日より再開する予定となり、また昨年キャンセルされたホノルルマラソンは今年は開催する事が決まりました。

 先月お知らせした新書「ハワイ不動産投資・安心安全な魔法の扉」のプリント版を発行する事ができました。コロナ時代を終え、今後益々ハワイへの不動産投資が活発になると予想されます。アメリカ本土の人達と同じように日本の皆様にもハワイをこよなく愛して頂ける事を願っています。


                                                                              深山ツヤ子