ニュースレター 2021.02.01

 高波が押し寄せる季節になりました。オアフ島のノースショアには12~15メートルの高波が押し寄せていますので、週末には沢山の人が見物に行っています。先日はなんと30メートルの高波がマウイ島に押し寄せたとの事で、この波を乗りこなしたサーファーの写真が新聞に掲載されていました。コンドミニアムなら10階建て位の高さです。このような大きな波は数年に一度来るか来ないかだそうです。命がけのサーフィンですが、乗りこなした男性の晴れやかな顔は印象的でした。

 コロナ禍、釣り人口が増えた為に釣り具専門店の売り上げが昨年3月以降急激に伸びています。ビーチや公園では大人に混じって子供達も楽しそうに釣りをしている光景をよく見かけるようになりました。また友人からは大きな魚を釣った写真が送られてきました。70センチから1メートル近くにもなる大きなカンパチやカツオと並んで、嬉しそうなはじける笑顔が素敵です。YouTubeで「魚の下ろし方」を見ながら大きな魚をさばいているとの事です。新鮮なお魚はさぞ美味しいのでしょうね。

 不動産関係のニュースとしては、カカアコの開発業者が2つのプロジェクトを発表しました。1つはウラナと言い、アウアヒ通りとカマニ通り、ポフカイナ通りの角で697ユニットの中間価格のプロジェクトで、もう1つはザ・パーク・オン・ワードで546ユニットのラグジュアリーな価格帯で、このビルの一階には商業スペースを設けるそうです。3月3日に公聴会が開かれる予定で、2022年に工事開始を目指しています。

 日系のマツバ・スーさんがドライブスルーで100才のお誕生日のお祝いをしたという記事が新聞に掲載されていました。彼女はホノルルで有名だったディーライト・ベーカリーの創立者です。このベーカリーは2018年に閉鎖しましたが、ココナッツミルクで作ったハウピアケーキが大好きで、わざわざ遠いお店まで買いに行った思い出があります。彼女は「人生は一歩ずつ、もし転んだとしてもそれは失敗ではない」という事をいつも言っているそうです。年長者からは学ぶ事が多いですね。家族に囲まれて幸せな老後を送っているそうです。

 全米唯一のハワイの日本語ラジオ局KZOOはコロナ禍の外出がままならない昨今、日本人や日系人にとっては貴重な情報源です。ところが昨年9月に局の送信機の故障が発生し、何度か放送が停止されました。KZOOは緊急時の放送局としての役割がありますが、その他平日午前と午後の2回放送される電話応答の番組では質問と回答をベースにリスナーが情報交換をして助け合う貴重なラジオ局です。この局のリスナーの熱い声により、この送信機を新しく購入する為の募金活動(オハナ・ファンド)が始まりました。オハナはハワイ語で家族という意味です。放送はインターネットで世界中の人も聞く事が出来ますので、電話応答の時間には時々日本やヨーロッパの人も参加しています。現在も引き続き募金活動が行われています。皆様もご縁がありましたら、ぜひこの局の番組を聞いて応援をして頂けたらと思います。

 コロナ禍の救済措置として、昨年秋にアメリカ連邦政府より個人に1,200ドル、年末には新たに600ドルが支払われました。また失業している人達には失業保険の他に毎週600ドルが追加で支払われ、昨年秋には500ドルのレストランカードが配布されました。生活が大変な人が沢山いる一方、アラモアナ・ショッピング・センターは入店者数の制限の中、週末はローカルのお買い物客で賑やかです。どのお店もセールをしているせいか物価が安くなったような感じがしました。

 クリスマスと年末に家族や友人が集まった為かコロナ感染者が急に増加していましたが、ここ数日は減少して少し落ち着きを見せ始め2桁台です。ハワイのみならずアメリカ本土でもワクチン接種が始まりましたので、少しずつコロナ感染者が減少してくれるでしょう。昨年3月から閉鎖していたポリネシアン文化センター、そしてアロハスタジアムのスワップミートがオープンしました。皆様が安心してハワイに訪れる事が出来るまであと少しです。真冬の寒さに負けずにお元気でお過ごしください。


                                                                              深山ツヤ子