ニュースレター 2020.12.01

 毎年30人以上で集まる感謝祭のパーティーは、今年は中止となりライン・グループでメッセージと写真を交換し合いました。元気な子供達の写真の笑顔には心が癒されました。感謝祭の朝の新聞は昨年と比べると厚さが約半分程でした。でもこのコロナ禍の中これだけのお店が広告を出す事が出来て少し安堵しています。ブラック・フライデーはオンラインでのお買い物が主流になっている中、それでもお店に朝5時頃から出かけた人も大勢いたようです。入店の順番を登録し、自分の順番が来ると携帯で知らせてくれるお店もあったようです。これならお店の前に立っている時間を無駄にすることなく、別のお店などを見ながら時間を有効に使えます。

 全米の住宅販売データですが、今年の8月は2006年以来の最高の売り上げでした。昨年と比較した上昇率は中古は10.05%、新築は43.2%のV字回復で、中間価格は昨年よりも11.4%上昇して、過去最高の$310,600になりました。低金利の為に初めて不動産を購入する人達が買う家は沢山の購入申し込みが入り、市場に出た物件は昨年は31日で売却されましたが、今年は半分以上が22日で売却されました。

  ハワイの不動産ですが、カカアコ地区に二つの新プロジェクトのプランが発表されました。一つはウラナ・ワード・ビレッジと言い、ワード・アベニューよりダウンタウン寄りで697ユニットで中間価格のコンドミニアムです。もう一つはザ・パーク・オン・ワードでワード・アベニューとアウアヒ・ストリートの角で現在工事中のコウラの公園側で546ユニットで市場価格のコンドミニアムです。その他アラモアナ地区では現在ニジヤ・マーケットがある場所にアラモアナ・プラザと言う583ユニットのレンタル・アパートでその内の20%は中間所得者用にユニットを建てる計画と、カピオラニ・ブルバードのカピオラニ・レジデンスと工事中のマンダリン・ホテルの間に529ユニットのコンド・ホテル、315のホテルユニット、84の所得制限付きのレンタル・ユニットの建設案が発表されました。

 3月から閉鎖していたカピオラニ・コミュニティ・カレッジの駐車場で行われていたファーマーズ・マーケットが8か月ぶりにオープンしました。約60店が出店してソーシャル・ディスタンスを保ちながら多くの地元の買い物客で賑わっていました。またその近くにある全米で3番目に古い劇場、ダイヤモンド・ヘッド・シアターは87年の幕を閉じ、2,400万ドルをかけて現在の客席500を維持しての改修工事が進められます。またカハラ地区にはフードランド・スーパー・マーケットが新しくオープンしました。カハラ・マーケット・バイ・フードランドとう名称でレストランとバーの運営とともに食料品を販売します。広さは1,209㎡です。レストランと、テイクアウトに特に力を入れるとの事で、ハワイのスーパーは将来はレストランとテイクアウトを主流に経営してゆく方向に向かうのでしょうか?

 ハワイの失業者に10月中旬から500ドルのレストランカードが配布されました。プリペイド・デビット・カードで連邦政府の援助金の一部から捻出されました。レストラン経営者を援助する目的です。このお蔭でレストランのビジネスが少しは良くなったようです。

 (英)オックスフォード辞典が毎年選定している「今年の単語」ですが、2020年は前例の無い単語群があり、一つに絞る事が出来なかったと発表しました。単語群は、「前例の無い」、「森林火災」、「無罪評決」、「パンデミック」、「COVID-19」、「ロックダウン」、「ソーシャル・ディスタンス」、「経済活動の再開」、「ブラック・ライブス・マター」、「郵送」、「ネットゼロ」等だったとの事です。ちなみに2018年は「有毒」、2019年は「気候非常事態宣言」だったそうです。一つの単語に絞れなかった事が世の中が混乱している様子を象徴しているようです。早くコロナが収まって、そんな事があったね、と言えるような社会になって欲しいです。

  今年も昨年と同様約93,000本のクリスマスツリーがハワイに届く予定です。90%はオレゴン州から、残りはワシントン州他との事です。昨年同様各家庭で和やかなクリスマスを送れるように願っています。アラモアナセンターの5メートル以上はありそうな大きなサンタクロースもマスクをしています。皆様もマスクを付けて、お元気で年末をお過ごしください。


                                                                              深山ツヤ子