ニュースレター 2020.06.01

 コロナ感染者は一桁台を維持しています。ステイ・アット・ホームからアクト・ウィズ・ケアーに変わり、少しずつお店や美容院が開き、レストランにも6月5日から行けるようになります。5月末ハワイの学校の卒業式があちらこちらで行われましたが、今年はバーチャルの卒業式や車でのドライブスルー形式が多かったです。卒業式が行われた週末はアラモアナ公園に沿った道路は沢山の車が列を作ってサイレンを鳴らし、奇声をあげて徐行していました。生徒たちの嬉しさが街中に溢れ、コロナで家籠りをしている人達に明るい希望を与えているようでした。ハワイのセントルイス高校を卒業後、アメリカのプロフットボール選手になったツア・タゴバイロアさんが今ハワイで注目を浴びています。マイアミ・ドルフィンの選手になり4年間$30.2ミリオンで契約して、母の日にはお母さんに約$75,000の車、キャデラックをプレゼントしたそうです。今年卒業した若い人達の希望を背負ってこれからも頑張っていって欲しいです。

 さて、コロナの影響でこれから不動産市場はどのように変わって行くのでしょうか。アメリカの銀行関係者のお話ですが、①郊外に住みたい人が増える。②少しの間は賃貸する人も増える。③広い住処を求める。④別荘のようなセカンドホームを求める。⑤不動産購入時はバーチャルで物件を見て決める人の割合が多くなる。都市型から郊外に目を向けるようになり、今までの価値観が変化する世の中になるようです。

 コロナ関係のニュースが新聞紙面を占める中、二つの不動産関係のニュースが発表されました。一つはオアフ島の北にある築45年のタートルベイ・リゾートの改修工事の許可が下りた事です。もう一つはオアフ島の西のエバ・ビレッジにハセコーが15エーカーの土地に142の複合住宅を建設するプランです。価格帯は$40万から$70万で、2021年から販売を開始する予定です。

 その他、ハワイ諸島の北西約500マイルに位置する楯状火山、ハワイ語でプハホヌ(息をしてる亀と言う意味)と呼ばれている火山についてハワイ大学の研究室から発表がありました。それは海面上は5エーカー(約6,100坪)で海抜170フィートの小さな島ですが、99%は海面下にあり12から14億年前に噴火した火山と推定されるとの事です。今まで楯状火山では世界一と言われていたハワイ島にあるマウナロアより約2倍の大きさがあり、その水面下のサイズは長さ約171マイル、横幅56マイルです。世界一の記録が塗り替えられる新しい発見に驚くと同時に、研究者は火星の表面の事が分かったりロケットを宇宙に飛ばす事が出来ても、身近な海面下の事はまだわからない事が多いと言っています。

 ホノルルでは失業した人が一度に失業保険の申請をした為に、すぐに給付金を受け取れない事態が起こっていました。その人達の救済の為に非営利団体のフードバンクは毎週のように各地で車約4,000台分の食料の配布を行いました。受け取る人は車内にいたままトランクを開けると、ボランティアが食料を入れてくれて、トランクを閉めてくれます。さすがアメリカです、車一台が受け取れる食料は約50ポンド(約22キログラム)です。その量の多さにびっくりしました。また車が無い人の為にも食糧配布所を設けたり、無料で配達をしてくれるサービスもあります。皆で出来る事をして助け合っている姿は素晴らしいと思いました。

 新聞には地元の家に伝わっていた古い時代の料理レシピが公開されたりしています。その為にスーパーではベイキングに使う小麦粉やイーストなどが品薄になっているようです。懐かしい味を家族で味わえるのもコロナの影響です。ハワイはお花が綺麗に咲き、果物が美味しくなる季節を迎えています。ダイヤモンドヘッドの麓のゴールデンシャワーツリーは青い空を背景に黄色で華やかに咲き誇っています。早く皆様を安全にお迎え出来るようになったらと、その時を楽しみにしております。      


                                                                              深山ツヤ子