ニュースレター 2019.11.01
今年の夏のハワイへの観光客のデータが発表されました。8月にハワイを訪れた観光客は928,178人で昨年より9.8%上昇しています。観光客の67%はアメリカ本土のアメリカ人、17%が日本人、3%がカナダ人です。ANAがホヌという520人乗りの飛行機の運航を開始し、毎日沢山の観光客をハワイに運んでいます。大型ジャンボ機運航の影響で、ANAのゲートが空港ゲートの端に移動し、一般乗客は入国審査まで徒歩15分はかかると思う位の通路をひたすら歩かなくてはなりません。しかし、10月1日よりANAのファーストクラスの乗客は入国審査まで車で移動し、特別の入国審査のラインに並ぶことができるようになりました。世界には乗客のクラスにより入国審査の列が違う空港がありますが、ハワイでは初めての試みです。
観光客の増加に伴い、ワイキキのプリンセスカイウラニホテルを取り壊し、2025年完成を目途に新しく33階建て1009室のホテルが建設される予定です。現在数々の建築許可のプロセスを経てプランが進められています。その他、アラモアナセンターと鉄道駅近くのカピオラニ大通りには今3つのホテル、マンダリン・オリエンタル・ホテルアンドレジデンス(99ユニットのコンドミニアムと125室のホテル)やこのホテルに隣接してKCレインボー開発会社が建設するホテル(785室のホテル)とスカイアラモアナ(390ユニットのコンドミニアムと300室のホテル)の建設が予定されています。その一つのスカイアラモアナの地鎮祭が10月末、予定より4か月も早く行われました。また、アラモアナショッピングセンターは、ニジヤのある西側のコーナーに、400フィートの高層ビルを建てる許可をホノルル市に求めています。アラモアナショッピングセンターには10階まで、という規定がありますが、今後は周りの開発に順じて高層ビルが建ち始める傾向にあります。
引き続きホテルのニュースですが、溜息が出る様なホテルが10月末にソフトオープンしました。ラナイ島にある元“コエレ・ホテル”で、“フォーシーズンズホテル・センセイ・リゾート”と変わりました。改修工事費は$75億かかったそうです。全96室のホテルで、最低3泊はしなくてはなりません。41㎡のお部屋が一泊$2,685そして73㎡のお部屋が$4,573です。このパッケージはホノルルからラナイ島への往復やパーソナル・ウェルネス・ガイド、食事、飲み物代、チップ、フィットネス・クラス、スパトリートメント、アウトドアー・アクティビティ、テニス、ゴルフ、ジップライン、魚釣り、乗馬等が含まれます。
今年8月1日より“30日未満の貸し出し”を厳しく取り締まる法律が執行されてから、ワイキキサンセットとワイキキ・バニヤンで多くのお部屋を運用していたアクア・アストン社が“Non-Conforming Use Certificate”(30日未満の運用が許可される証書)をもっていないお部屋の運用を中止しました。しかし、ワイキキ・バニヤンの所有者組合(「AOAO」)は10月21日にホノルル市郡と執行停止(「停止」)の交渉に成功しました。これによりワイキキ・バニヤンでNon-Conforming Use Certificateがないお部屋でも暫定的に少なくとも2020年2月まで短期レンタルができることになります。ワイキキサンセットは訴訟を起こしていませんので、ワイキキバニヤンの結果を見ている状態のようです。また新しい情報が分かりましたらご案内いたします。
日系人が多く住むハワイでは天皇即位の礼は地元新聞にも見開き2面記事で写真と共に大きなニュースとして掲載されました。日本の伝統の美しさを日本人として誇りに思いました。儀式が平穏無事に終わって一段落です。秋のウエディングシーズン到来で新婚カップルが目立ち、ショッピングセンターはクリスマスの飾りでとても賑やかです。皆様も楽しいホリデーをお過ごしください。
深山ツヤ子