ニュースレター 2017.10.01

お客様各位

   夏の終わり頃から初秋にかけてハワイにKolea (コレア)という鳥がアラスカからやって来ます。その年最初に見た人からのコレアの写真が新聞に掲載されたりします。コレアの飛来で季節を感じる地元の人も多いようです。コレアは千鳥の一種で正式名はPacific Golden Plover(ムナグロ)です。毎朝アラモアナ公園で散歩をしていると良く見るお馴染みの鳥です。それぞれ縄張りがあるようで、いつも一羽で行動しています。コレアは冬の間はハワイで過ごし、4月下旬の暖かくなった頃にアラスカに戻ります。アラスカまでの4800キロを3~4日間かけて飛びます。20数センチほどのボディーで針金のような細い足の鳥がノンストップでアラスカまで飛ぶとは凄いなと関心しています。ハワイでは野生動物愛好家のパワーが強いです。カウアイ島では海鳥の雛がフットボールスタジアムや駐車場のライトを月の光と間違えるので保護の為に数年来ナイトゲームを禁止していましたが、今年からその雛が巣立ちする時期を見計らって、雛の邪魔にならない時期だけ数回ナイトゲームを許可することになったという記事がありました。心温まる記事です。そういえば7月のニュースレターでお知らせしたワイキキで生まれたアザラシのカイマナ君は今は親離れをして一人前に自然界でたくましく生きているとの事です。

   ワイキキのニュースとしては今年夏にオープンしたインターナショナルマーケットプレースの店舗はすっかり街に溶け込み、観光客や地元の人達で賑わっています。またロイヤル・ハワイアン・センターには有名ブランド店が並んでいますが、さらにティファニーが1044㎡の新店舗を、エルメスが既存の店舗面積を1143㎡に拡張、その他数店舗がセンターに加わるとの事で益々ラグジュアリーなショッピングセンターとして賑やかになるようです。又クヒオ通りのフードパントリーとその周辺に約500ユニットの賃貸アパートの開発プロジェクトが発表されましたので、この辺りがまた新しく生まれ変わる予定です。なおキングスビレッジの開発プロジェクトを心待ちにしている人がいると思いますが、このプランは残念ながらしばらくの間は前に進まないようです。また進展がありましたらニュースレターでお知らせいたします。

   その他、新規開発プランとしてはアラモアナ・センターの山側にもう一つのプランが発表されました。ケアモク・ストリートとマカロア・ストリートの角、ウォルマートの向かい側の立て地、41階建て425室のコンドミニアムで78室の中間所得者用の賃貸用ユニットも含まれます。新築物件ばかりのようですが、新しい物件が市場に沢山出たとしてもホノルルの中古不動産売買の実績は好調です。特にコンドミニアムの売買件数は昨年の同じ時期と比べて20%も多いとの事です。建築業界は2011年よりうなぎのぼりでしたが、ここ数年は横ばいで推移すると予測されていす。

   2010年から廃止していたハワイ島コナへのJALの直行便がまた9月からスタートしました。毎日運行される予定で、これによりハワイは900人の雇用と約10ミリオンドルの収益が見込まれるとの事で歓迎されています。またサウス・ウエスト航空がホノルルに運航するプランがあり相変わらず観光客が増え続けるようです。昨年のハワイの犯罪数は1975年の犯罪率と同じ位に大幅に減少していることも観光客にとっては良いニュースです。

   お陰様で9月19日の帝国ホテルでのセミナーを無事終える事が出来ました。最近は税金や減価償却等にご興味がある方が多く、税理士の先生をお迎えしての内容は好評でした。御参加いただきありがとうございました。セミナーを終えて、お客様に「無事ハワイに戻りました」というメールをお送りしたのですが、「ハワイに戻る」という言葉がとても新鮮だったようでした。弊社のお客様は「ただいま」と言ってオフィスに来てくださいます。その為にも社員一同、家族のように皆様をお迎えする気持ちでお待ちしております。何気なくハワイの公園やビーチで見かけることの出来るコレア、茶色の可愛い千鳥をぜひ見に来てください。

深山 ツヤ子