ニュースレター 2017.12.01

お客様各位

   毎年11月の後半には、その年のクリスマスツリーの入荷のニュースが新聞に掲載されます。ここ数年はクリスマスツリーの不作が続き供給が少なかったのですが、今年は更に夏の日照りが続いた為に少ないとの事です。ハワイには約170のコンテナに入ったツリーが約8万5千本届きます。ツリーは感謝祭の頃から販売が始まります。スーパーやショッピングセンターの駐車場、道路わきの空き地でも販売されます。我が家でも毎年新鮮なツリーを飾る習慣がありました。息子が家庭を持ち、その伝統を引きついでくれています。トラックの荷台に大きなツリーを乗せて運び、家に入れた途端にモミの香が家中に広がります。私が新婚の頃初めて買ったツリーは$2の一番安いツリーでした。枝が少なく日が経つにつれて枝よりも空間が広がるようなツリーでしたが、それでも幸せでした。ツリーにも色々な種類があり金額が張るほど枝がたわわで形の良いツリーがある事がその後に分かりました。今年は一番安い種類のダグラスファーが$46.98からでノーブルファーが$95.98からだそうです。植樹、伐採されて我が家に来たツリーに「貴方は何処から来たの?ハワイの我が家に来ることが決まっていたかしら?」などと言いながらツリーに飾り付けをしていました。

   ツリーの販売と同じ時期に一斉に始まるブラックフライデーセール。感謝祭の翌日に始まるセールは今では前倒しで月間を通してセールを開始しているお店もあり、年々ブラックフライデーで無くて感謝祭前の一大セールイベントになっています。相変わらず寝袋や椅子を持ち出してお店の開店を5~6時間も待って並ぶ人も沢山います。一番の目玉商品は$179の大型テレビだったとの事です。他の島から泊りがけでお買い物に来る人もいますし、一年分のお小遣いをこの時期に使うという人も沢山います。お店で両手に抱えきれないほどお買い物をしている人たちを見ると、皆お金持ちだな、、と関心するくらいです。

   さて新聞の一面に大きな家の写真とともにMonster Madnessという見出しで4ページに掲載されていた記事がありました。最近ハワイにはAirbnbの賃貸の為と思われるような大きな家が建築されて、近所の迷惑になっているという事です。法律では一戸建ての家には1家族と家族以外3人までが住めますが、寝室29、バスルームが18もある家や、寝室が10以上もある家があちらこちらで建てられていますので、今後の対応をどうするかが検討され始めています。そのようなエコノミーの宿泊を求めている人達とそれを賃貸する人達の話題をよそに、マウイ島のワイレア地区では豪華な生活を求める人達の為の新しい試みが始まりました。フェアモント・ケア・ラニ・ホテルのラグジュアリーな施設を自由に使える会員制プログラムです。3ヶ月会員は入会費が$500で月会費が$565、6ヶ月会員は入会費が$900で月会費が$525、又は1年会員は入会費が$1500で月会費が$495だそうです。ホテルに宿泊しなくても、自由にアメニティーを使い、ホテルステイの良さを味わうことが出来ます。来年1月からスタートだそうですが、さてどのくらいの会員が集まるのでしょうか。

   不動産のニュースとしてはアラモアナセンターの山側のカピオラニ・ブルバードの新築プロジェクトが現在9つある事、そしてカカアコ地区のアアリイという新築物件に人気が集中しており、そのプロジェクトの詳細発表を心待ちにしている人が大勢いる事です。アアリイの情報が一般に出て、販売が開始されるのは来年1月になるようです。もし御興味がありましたら、ぜひ事前にお問い合わせください。

   今年は皆様のお陰で、個人として節目の年で、全米不動産協会とホノルル不動産協会から名誉会員の資格を頂きました。来年は弊社創立40周年を迎えます。机1つ、電話1台、そしてIBMのセレクトリックのタイプライラー1台で会社をし始めた時から、同じ住所と同じ電話番号で仕事を続けてこれた事に心から感謝をしています。一人一人のお客様のお陰でここまで続けてこれました。これからも社員一同頑張って参りますので、よろしくお願い申し上げます。

深山 ツヤ子

ニュースレター 2017.11.01

お客様各位

   ハロウィンが終り本格的にホリデーシーズンです。我が家ではハロウィンには孫娘の幼稚園のお友達家族が集まります。親同士がビールやワインを飲んでいる間、子供達は前庭を駈けずり廻り、ひと時遊んだ後に、集団でワイワイ言いながら近所の家々を廻ります。我が家では毎年テーマを決めて家族で仮装するのが恒例です。今年のテーマは「Nightmare Before Christmas」でした。最近は子供のみならずティーンエージャーに加わり、親達までも仮装をして住宅街の夜道を歩いていますが、私の子供達の時代は仮装をするのは子供達だけだったような気がします。大勢で“ワイワイ”という雰囲気より、もっと静かだったような気がします。家によっては鉛筆やノート、アイスクリーム券などをくれる家もありました。近所の家の人には「貴方はあそこの家の子供ね、、、」などと言われながら巡るので御挨拶も兼ねていました。毎年、子供達の成長を見るのを楽しみにしているお年寄りの家もありました。近年は他の住宅地からも、子供達が沢山のお菓子を目当てに来ますので、昔のような和やかな雰囲気のハロウィンでは無くなりましたが、ともかく今年も無事にハロウィンを終えて、ホリデーシーズンを迎えられることに感謝しています。これから感謝祭、クリスマスと家族が集まる機会が増えます。

   ホリデーシーズンに合わせて、アラモアナセンターの旧白木屋があった場所に新しくラナイというフードコートがオープンしました。450席あり、多種多様なお食事を楽しめるようになっています。また、今までエアポート近くにあったターゲットもアラモアナにオープンしました。英字新聞にはeagerly await (待ちに待った)と表現していましたので私だけでなくて、皆がオープンを楽しみに待っていたお店です。遠くまで行かなくても手頃な価格の雑貨が買え、とても便利になりました。私も早速可愛い子供服を日本へのお土産に買いに行きました。さて、ホリデーシーズンに欠かせないビール。オアフの地ビール会社がオープンしてそれぞれのブランドで競い合っています。ワイキキ醸造会社のSkinny Jeans IPAやAloha spirit Blonde AleやHana Hou Hefe, ホノルル・ビヤーワークス社のKewalos CreamやPia Mahi’ai Honey Citrus SaisonやCocoWeizenやHop Island IPA, イヌ・アイランド・エールス社のイヌビール等、地元の人達が楽しめるビールが多くなりました。特にワイキキ醸造会社は今年のグレート・アメリカン・ビーア・フェスティバルのRobust-Porter (芳醸ポーター)部門で銀賞を得ました。

   不動産ニュースとしてはカカアコ地区の38階建てのコンドミニアム、アナハが完成してオーナーの入居が始まりました。317ユニットの内307ユニットが販売済みです。このビルにはMerriman’s restaurantが入居する予定です。アナハはワードセンターの開発業者が建てた2番目のコンドミニアムです。これに引き続きアエオやケ・キロハナの開発が進んでいます。また地元の中間所得者を中心にしたケアホウ・タワーも完成して、オーナーの入居が開始しました。同じような地元の中間所得者用に販売するザ・ブロック803と呼ばれるコンドミニアムも販売が開始されました。高級コンドミニアムと中間所得者用のコンドミニアムの開発が進む中、観光客の滞在する選択の幅も広がりつつあります。観光客の滞在先としてはホテルが62%、コンドミニアムが17%、タイムシェアが9%、クルーズ船が1%、家族や友人宅が9%、レンタルホームが8%、ルームや家のシェア1%、その他B&B(ベッド&ブレックファースト)、キャンプ場やホステルが各1%というデータが出ています。ハワイ州知事がAirbnbに一般消費者税やホテル税を徴収するよう交渉をしているとの事です。という事は合法的に認められていない一般家庭の部屋をAirbnbとして貸しても良い事になってしまう懸念も出ていますので、今後の動向が注目されています。

   その他、地元のニュースとしては太平洋を漂流していたホノルルの女性二人と犬が助けられました。ハワイからタヒチに向けて15メートルのボートで航海中、なんと5ヶ月間も漂流をしていたとの事です。途中大嵐にあったりサメに襲われたりしたとの事ですが、日本の南東1500キロで台湾の漁船に発見されました。何度も命の危険にさらされ、諦めたとの事です。尊い命が助かり本当に嬉しいニュースです。

   最近はアメリカ本土と日本に住む家族がハワイで合流して、休暇を一緒に過ごすというお話を良く耳にするようになりました。お互いの中間地点だからとの事です。グローバル家族にも一役かっているハワイです。真冬でも暖かなハワイ、家族の絆を深める為の休暇としてぜひハワイにお越しください。楽しみにお待ちしております。

深山 ツヤ子

ニュースレター 2017.10.01

お客様各位

   夏の終わり頃から初秋にかけてハワイにKolea (コレア)という鳥がアラスカからやって来ます。その年最初に見た人からのコレアの写真が新聞に掲載されたりします。コレアの飛来で季節を感じる地元の人も多いようです。コレアは千鳥の一種で正式名はPacific Golden Plover(ムナグロ)です。毎朝アラモアナ公園で散歩をしていると良く見るお馴染みの鳥です。それぞれ縄張りがあるようで、いつも一羽で行動しています。コレアは冬の間はハワイで過ごし、4月下旬の暖かくなった頃にアラスカに戻ります。アラスカまでの4800キロを3~4日間かけて飛びます。20数センチほどのボディーで針金のような細い足の鳥がノンストップでアラスカまで飛ぶとは凄いなと関心しています。ハワイでは野生動物愛好家のパワーが強いです。カウアイ島では海鳥の雛がフットボールスタジアムや駐車場のライトを月の光と間違えるので保護の為に数年来ナイトゲームを禁止していましたが、今年からその雛が巣立ちする時期を見計らって、雛の邪魔にならない時期だけ数回ナイトゲームを許可することになったという記事がありました。心温まる記事です。そういえば7月のニュースレターでお知らせしたワイキキで生まれたアザラシのカイマナ君は今は親離れをして一人前に自然界でたくましく生きているとの事です。

   ワイキキのニュースとしては今年夏にオープンしたインターナショナルマーケットプレースの店舗はすっかり街に溶け込み、観光客や地元の人達で賑わっています。またロイヤル・ハワイアン・センターには有名ブランド店が並んでいますが、さらにティファニーが1044㎡の新店舗を、エルメスが既存の店舗面積を1143㎡に拡張、その他数店舗がセンターに加わるとの事で益々ラグジュアリーなショッピングセンターとして賑やかになるようです。又クヒオ通りのフードパントリーとその周辺に約500ユニットの賃貸アパートの開発プロジェクトが発表されましたので、この辺りがまた新しく生まれ変わる予定です。なおキングスビレッジの開発プロジェクトを心待ちにしている人がいると思いますが、このプランは残念ながらしばらくの間は前に進まないようです。また進展がありましたらニュースレターでお知らせいたします。

   その他、新規開発プランとしてはアラモアナ・センターの山側にもう一つのプランが発表されました。ケアモク・ストリートとマカロア・ストリートの角、ウォルマートの向かい側の立て地、41階建て425室のコンドミニアムで78室の中間所得者用の賃貸用ユニットも含まれます。新築物件ばかりのようですが、新しい物件が市場に沢山出たとしてもホノルルの中古不動産売買の実績は好調です。特にコンドミニアムの売買件数は昨年の同じ時期と比べて20%も多いとの事です。建築業界は2011年よりうなぎのぼりでしたが、ここ数年は横ばいで推移すると予測されていす。

   2010年から廃止していたハワイ島コナへのJALの直行便がまた9月からスタートしました。毎日運行される予定で、これによりハワイは900人の雇用と約10ミリオンドルの収益が見込まれるとの事で歓迎されています。またサウス・ウエスト航空がホノルルに運航するプランがあり相変わらず観光客が増え続けるようです。昨年のハワイの犯罪数は1975年の犯罪率と同じ位に大幅に減少していることも観光客にとっては良いニュースです。

   お陰様で9月19日の帝国ホテルでのセミナーを無事終える事が出来ました。最近は税金や減価償却等にご興味がある方が多く、税理士の先生をお迎えしての内容は好評でした。御参加いただきありがとうございました。セミナーを終えて、お客様に「無事ハワイに戻りました」というメールをお送りしたのですが、「ハワイに戻る」という言葉がとても新鮮だったようでした。弊社のお客様は「ただいま」と言ってオフィスに来てくださいます。その為にも社員一同、家族のように皆様をお迎えする気持ちでお待ちしております。何気なくハワイの公園やビーチで見かけることの出来るコレア、茶色の可愛い千鳥をぜひ見に来てください。

深山 ツヤ子

ニュースレター 2017.09.01

お客様各位

   8月末、ニールブレイズデルセンターで恒例のハワイ物産展が開催されました。5年前には33,000人だった人出が今年は50,000人に達しました。大変な混雑で売り上げは最高を記録したそうです。娘もさっそく出かけ沢山のお買い物をして来ました。娘が買ったのはハワイアン模様のギフトカード、Tシャツ、パイナップル模様のお化粧ポーチ、コーヒー、クッキー、チョコレート、そして一番高価な品物はサンライズシェルのネックレスでした。サンライズシェルが表裏2枚揃って綺麗な形で拾える事はとてもラッキーな事だそうです。セールストークに乗せられたのか、目を輝かせて貝殻のネックレスを見せてくれましたが、あまりにも高価だったので私には値段を教えてくれませんでした。後で彼女のYouTubeで見たら1.5センチほどの貝殻に400ドルも支払ったようでした。高いお買い物とみるか、妥当なのか分かりませんが、彼女をしばらく幸せにしてくれる対価としてはどうなのでしょう。

   無事ハワイ物産展が盛大に催された背景には、地元の人も観光客もハワイが大好きという事の現れだと思います。雑誌エコノミストのリサーチ結果では、アメリカで一番住みやすく生活しやすい都市の一番にホノルルが選ばれました。ちなみに世界で一番住みやすい都市はメルボルンだそうです。「Happy you live in Hawaii」という言葉が良く聞かれるハワイです。このHappinessをお金で買えるという記事が新聞に掲載されていました。ブリティッシュ・コロンビア大学の研究チームが6000人を対象に調査した結果では、物を買った幸せ感は5点満点のうち3.7点、時間を買った幸せ感は4点だったそうです。少しの差ですが物より時間を買ったほうが幸せ感が多いという結果です。幸せはお金で買えるとは言えませんが、現代の忙しい人達には時間が幸せにしてくれるとの事で、調査した人の28%の人は毎月148ドルを時間を節約する費用に充てるという結果だったそうです。

   通勤時間の節約と言えば、新しくカカアコ地区に1300平米のレンタルオフィスがオープンしました。80席のスペースと27の個室で、2日間で30ドル又は1ヶ月215ドル、個室は450ドルから1,300ドルまでで、ネット環境完備の他に共同のシャワー室があります。また先月バイクレンタルの記事を書かせていただきましたが、今度はスマートフォンだけで車をレンタルする事が出来るようになります。レンタルする一番の問題は長時間長い列に並ばないとならないのが、事前登録をしておけばスマートフォンで借り、簡単に車の鍵を開閉することが出来るそうです。費用はまだ未定との事ですが、1時間8ドル前後または1日75ドル前後になる見込みだそうです。

   不動産のニュースとしてはアラモアナセンター近くの1500カピオラニ通りに中間所得者440ユニットのシニア・レンタルビルと、その横にホテルコンドを建設する案が発表されました。この開発業者は同じカピオラニ・ブルバードのコンベンションセンター寄りに109の住居と125のホテルユニットのマナオラナというビルを建設する予定です。オアフ島は毎年新しく3,500ユニットの住宅が必要ですが、毎年2,000ユニットが不足しているとの事です。その為に今年の前半に市場に出た不動産売り物件は、平均18日で売却されているというデータがあります。現在のオアフ島の一戸建ての中間価格は750,000ドル、コンドミニアムは400,000ドルです。平均して一戸建ての13%、コンドミニアムの8%の物件が言い値より高く売却されています。

   8月末にラスベガスでボクシングの試合が行われました。リング近くの席は1万ドルでした。49回続けて負けた事の無い40才のボクサーのメイウエザーと25才のマーシャルアーツ上がりのマクグレガーという選手との試合でした。テレビ中継を見るにはテレビ1台につき100ドルでした。高額の視聴料にもかかわらず沢山の人がアクセスした為に一時、テレビの視聴申し込みサイトが機能しなくなるほど混雑しました。テレビ視聴者からの収入だけでも700ミリオンドルだったそうです。我が家でも娘とお友達で視聴料100ドルを払いました。お陰で生まれて初めてボクシングの試合をテレビで見ました。視聴料の収入に加え、勝者の賞金は100ミリオンドル、敗者は30ミリオンドルだったそうです。それにしても50回も一度も負けない試合をして引退したとは綺麗な引き際でした。

   さて恒例のハワイ不動産セミナーを9月19日に開催させていただく予定です。詳細はhttps://www.hawaiianjoy.com/seminar/ をご覧ください。皆様にお目にかかれるのを楽しみにしております。

深山 ツヤ子