ニュースレター 2018.04.01

 3月恒例行事のホノルル・フェスティバルが開催されました。日本から沢山の観光客が笑顔一杯で街を歩いてました。パレードに次ぐ一番のイベント、長岡花火を昨年まではワイキキで見ていましたが、今年は自宅のベランダから見ました。毎週見ているヒルトンホテルの花火では見た事のない新型の花火、そしてそのスケールの大きさには目を奪われました。外国にいてこのような素敵な花火を見られるのはとてもありがたい事です。地元の人達も毎年楽しみにしているようです。

   さて地元と言えば、WalletHubという財務のサイトで、オアフの真ん中にある真珠湾近くのパールシティーという地区が全米180地区のうち4番目に幸福であると発表されました。1位はカリフォルニアのフレモント、2位はノースダコタのビスマーク、そして3位はカリフォルニアのサンホゼでした。幸福度は気候、収入の上昇率、精神的な状態やレジャー等を計上したそうです。この統計では一般的に$75,000稼げれば、それ以上稼がなくても幸せでいられるという事だそうです。高額所得者でなくても、気候やレジャーを楽しめる環境にある人の幸せ度が高いという事のようです。

   ホノルル市長が笑顔でカードを手に持った写真が新聞に大きく掲載されました。彼が持っていたのはHOLO(ハワイ語の意味は乗る、歩く、行く)という交通機関の運賃の支払いICカードです。ホノルル市の新しい試みで市バスや身障者用の車と将来の鉄道に乗る時にこのICカードを使えるようにするとのことです。来年春までには約500台のバスにこの読み取り機を設置します。カードは$2.75から$200ドルまでチャージできます。

   また、ホノルル市では毎週のゴミの収集費として月$5を、冷蔵庫等の大きな物の処分は$10を請求するという案が出ています。この冷蔵庫等の処分代の$10に対する面白い意見が新聞に掲載されていました。内容はもし冷蔵庫を処分しなければならない場合、トラックを手配して親戚や友人の男の子2~3人で運んでもらい、ただでは頼めないのでランチ代として$50くらいを支払い、その上男の子達にお礼を言わなくてはならない、ホノルル市に$10払うだけで処分してくれるのだから、こんなに良いことはないから、市長の案には賛成との事。ハワイは助け合いの精神があり、親戚友達も皆協力し合います。特に車での送迎は誰でも気持ち良く助け合っています。この記事を読んでいたら、ハワイの典型的なローカルの生活がにじみ出た意見なので一人で微笑んでしまいました。その他、ホノルルでは約53,500の街頭をすべてLEDライトに変更する事になりました。明るい街頭の中、夜でも安心してHOLOカードを使って出かけられると良いですね。

   不動産のニュースとしては1371カピオラニブルバード、アラモアナセンターとウォールマートの間に216の住居用と175のホテル用のユニットのビル、オーシャンプラザの許可が下りた事です。カカアコ地区と、このアラモアナ地区の新築コンドミニアムが軒並み許可が下りていますので、アラモアナセンターを中心に大きく街が変貌を遂げます。

   毎週土曜日の朝、アラモアナ公園ではいろいろなイベントが開催されます。イースターサンデーの前日はファミリー・ファン・ランと言って、親が子供達と走るイベントが行われていました。3歳からの子供達が年齢別に親と一緒に小さなサークルを走って、沢山のご褒美ももらっていました。完走する前から完走したと書いてあるTシャツを着ていました。その他、イースターには恒例の地元の人の家でご馳走を持ち寄ってのパーティがありました。そうそう、この時期はメリーモナーク(フラダンスのコンテスト)の時期でもあります。今年は4月1日から8日までハワイ島のヒロで開催されます。一年中お祭りが絶えないハワイです。日本では桜の満開のニュースが届いていました。日本で桜の満開を楽しんだ後は、ぜひハワイのお祭りも楽しんでいただきたいと思います。

深山 ツヤ子

ニュースレター 2018.03.01

 ブルージェイドが咲いてます、という件名のメールがマウイ島の知人から届きました。彼女から来るメールは開ける前でも、既に明るく楽しくてキラキラ輝いている雰囲気が伝わります。そして開封すると素敵なお花の写真が添付されていて、思わず微笑んでしまいます。彼女の文章も素敵です。

   「この頃雨の日が多く庭の花々は咲くのに忙しそうです。大好きなブルージェイドも色鮮やかに咲きました。 ドライブウェイのブーゲンビリアもハイビスカスの花も綺麗です。 どうぞご覧ください。」

   マウイ島の彼女の家は住み心地が良くて、お花や果物が沢山なり、貿易風が吹き、海の向こうの島々も見えて天国のようだと言っています。その天国の家を自分一人で味わっているのは申し訳ないと言って、数年前に彼女が留守の時に御自宅を私の為に開放してくださいました。知人の家に宿泊させていただくのは気を使うので気乗りしなかったのですが、心のこもった優しいお誘いを、とうとう断ることが出来なくて泊めさせて頂いた事があります。御自宅以外にもアボカドの木が60本もある畑を持っているので、アボカドが沢山なった時はオープンマーケットに売りに行くそうです。ハワイの気候を満喫して天国にいるような老後を過ごしている彼女はハワイ一幸せな女性なのかも知れません。いつか、そのような彼女にあやかりたいと思うこの頃です。

   コンドミニアムに住んでいる私は自然食品スーパーのホールフーズマーケットに行ってお花を買うのが唯一の楽しみです。今まではカハラモールにあるホールフーズマーケットまで車で行っていましたが、6月には新店舗がカカアコのアエオというコンドニミアムの下、自宅から歩いて2ブロックの所にオープンします。この近さなら毎日でもお買い物に行けるので、お花を絶やす事無く生活が出来そうです。観光客の方もこれからはカハラモールまで出かけなくてもアラモアナセンターにショッピングに行ったついでに立ち寄れるので、便利になると思います。新しくオープンするお店は2階建で広さは7,161㎡、約700台以上の駐車場も設けます。空いている駐車場には分かりやすいようにスマートガレージと呼ぶライトが点く設備もあるそうです。

   ホールフーズマーケットを買収したアマゾンは日々前進していて話題が尽きません。今度は年会費99ドルを支払ったら2時間以内にオンラインでオーダーした食料を自宅まで配達してくれるそうです。今のところ、このサービスを提供する地区がシンシナティ、ダラス、オースティン、バージニア・ビーチと限られているそうですが、いずれ各地でサービスを受けることが出来る予定とか。35ドル以上お買いものをした人には無料で、もし1時間以内に配達をしてもらいたい場合は8ドル払えば良いそうです。現在アメリカで食料をオンラインで買う人は7%だそうです。その内2/3は自宅まで届けてもらう人、1/3はお店まで取りに行かれる人だそうです。アメリカでは何かにつけて、バナナが話題に上がります。この記事にも“There are always going to be people who want their bananas a little green” 要するに中には流行の先端を行く人もいるという事でしょう。そういえば、トランプタワーの販売をしている時に白人のセールスレディーが ”I can’t wait for a green banana to get yellow“こちらの意味は緑のバナナが黄色になるまで待つ余裕が無いほど忙しいということでしょうか?ホールフーズの看板商品として特にバナナとヨーグルトが安いそうです。先日は綺麗な、たわわなバナナが1ドル50セントでした。バナナを看板商品にするとは、ウィットに富んだ楽しいお店と思いました。

   さて、ハワイへの観光客数が6年連続増加しています。昨年の観光客数は940万人で昨年より5%増加しています。また、観光客はハワイ経済に$16.8ビリオン貢献していて、税収は$1.96ビリオンです。観光業に従事している人数は204,000人です。沢山の観光客に満足してもらうための受け入れ態勢として$1.1ビリオンの予算でエアポートの施設の拡張工事が進められることになりました。着工に5年、完成まで5年と少しのんびりすぎないかなと思いますが、1時間に4000人の入国審査が可能になるとの事です。

   日本の豪雪のニュースを見ている時、マウイ島の知人のお庭ではブルージェイドやハイビスカス、プルメリアが綺麗に咲いていたのですね。知人の家とまではいかなくても、ハワイは天国にいるような気候、そしてお花を誰もが楽しめます。そしてそろそろパパイヤやパイナップルも美味しい季節になります。ぜひ冬の寒さから開放され、のんびり出来るハワイにいらしてください。楽しみにお待ちしております。

深山 ツヤ子

ニュースレター 2018.02.01

お客様各位

   恒例のソニーオープンが開催されました。この時期は毎年お天気に恵まれて、とても暖かい日差しの中での観戦となります。いつも本戦に残っている日本人選手の応援をするのが楽しみです。今年は片岡大育選手が18位、今平周吾選手が54位でした。また、これも毎年1月の恒例ですが、不動産の経済予測のセミナーが開催され、経済学者を含む専門家がそれぞれ不動産市場、商業物件や一般住宅等についてスピーチしました。約700人近くの不動産業者が一度に集まりとても盛大でした。昨年度末のオアフ島の一戸建ての中間価格が$775,000でその前の年より2.7%上昇したこと、そしてハワイ大学の経済研究チームの予想では2018年にはその価格が$790,000になるだろうとの事です。景気はなだらかに上昇してゆくとの事でした。

   ハワイの新聞の一面を飾ったニュースは、マウイ島のグランドワイレアホテルがハワイで過去最高、そして全米では2位となる売却価格、$1.1ビリオンでニューヨークのブラックストーン投資グループに売却された事です。776客室の一室あたりの売却価格は約$1,400,000になります。これはハワイの観光業がこれからも繁栄することを見通してのことだそうです。ブラックストーンはその他に昨年10月にオアフの北のタートルベイリゾートを$330ミリオンで購入しました。この会社はその他ワイキキのハイアット・リージェンシー・ワイキキビーチ・リゾートとマリオット・ワイレア・ビーチリゾート、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキビーチ・リゾート、ハイアット・リージェンシー・マウイリゾートも所有しています。ちなみに全米一の販売価格だったのは3年前のニューヨークのウォルドルフ・アストリア・ホテルの$1.95ビリオンだったそうです。

   さて、待ちに待ったカカアコ地区のアアリイの販売が2月中旬からスタートします。このコンドミニアムは予約制にして沢山のローカルの人たちをセールスセンターに招き、分厚いパンフレットを配れるだけ配って宣伝をしていました。でも価格帯だけでなかなか各ユニットの価格は発表しませんでした。このような販売戦略があるのだなと思っています。今後の販売の経過がどのようになるかを見るのが楽しみです。そのカカアコ地区ですが、今ウォールアートが話題になっています。私は壁の前に人が集まっていたのでポケモンGOのポケストップかと思っていましたが、アートの写真を取っている人達でした。車から降りてウォールアートを見てみると沢山のアートがあり、いつの間にか観光スポットになっていました。カカアコでショッピングをしたついでにウォールアートを楽しんでみてはいかがでしょうか。

   日本でも話題になりましたが、ハワイからもスーパーブルーブラッドムーンが見れました。カハラ地区の公園でよく星の観察をする人達が集まりますので夜中に出かけて見ましたが、そこには誰も居ませんでした。急遽アラモアナ公園まで出かけてみました。私一人で真夜中に出かけたので娘が心配していましたが、月や星を見る人に悪い人はいないと思っていました。アラモアナ公園では数人の人が天体望遠鏡で月を見ていました。スーパームーンですが肉眼ではかなり小さくしか見えませんでしたので、近くの人の望遠鏡を覗かせていただきました。天空を眺めていて、大昔の人の宇宙や惑星の観測の技術の素晴らしさに感動しました。

   スーパームーンの感動からは真反対の話題ですが、アマゾンはシアトルの本社の階下で一年間トライした後に一般人向けのグロ-サリーのお店を開店しました。アイフォンで事前に登録をした顧客はお店の中の好きな品物を持ち、レジ無しのお店でそのまま出る事が出来ます。購入した代金は自動的に顧客にチャージされる仕組みだそうです。アマゾンのビジネスの進化には驚くばかりです。そのアマゾンで以前本を購入したので日本の友人宅に「アマゾンから本が届くから、預かっておいて」とお願いしたのですが、その時に友人は南アメリカのアマゾンから本が届くと思ったらしく、「そんな遠い所から本が届くのですね」と言いました。今の時代でもそのような友人が居ることが驚きでしたが、なんとなくスーパームーンを見ていたら、その友人を思い出し一緒に縁側で眺めている気分になり穏やかな気持ちになりました。

   日本は2月に入ってもまだまだ極寒が続くようですね。暖かいハワイにいらして身体の緊張をほぐして、穏やかな休暇をお過ごしください。

深山 ツヤ子

ニュースレター 2018.01.01

お客様各位

   新年明けましておめでとうございます。ハワイの新年は各地域の打ち上げ花火で迎えます。ワイキキ沖でも花火が上がり沢山の観光客が楽しみました。我が家はおせち料理をいただいた後、ハワイ大神宮へ初詣に出かけました。元旦の気温は26度、お天気で太陽が眩しく汗ばむ気候でしたので、参拝者の半分は短パンゴム草履の人が多かったです。ペットを連れて初詣をする人も見かけました。気温と言えばハワイの平均気温は24度です。数日前の新聞にハワイの記録的な最低気温が出ていましたが、低くても16度前後です。

   ハワイは一年中温暖な気候なので、ゴルフを一年中することができます。以前アラワイ運河の山側にあるアラワイゴルフコースが年間プレイ数22万でギネスブックの記録に掲載された事があるそうですが、最近はその数が12万と減っています。市営のゴルフコースなのでホノルル市は今、このコースをもっと有効に使えるようにする目的で、日本でも良く見かけるような2~3階建てのゴルフレンジを建て、レストランやミーティングスペース、プライベートバンケットなども出来る場所を建設する予定で開発案を検討しています。温暖なハワイの気候はゴルフ以外のスポーツにも適しています。一年中太陽が輝き、貿易風が吹くハワイは健康を維持しやすい州です。昨年まではハワイは常に全米で一番健康な州と位置づけられていましたが、今年は2位でした。1位はマサチューセッツ州、3位はバーモント州との事です。2位と言ってもハワイの人は健康、そして明るい太陽に包まれてハッピーな人が多い州でもあると思います。そして、そのハッピーは失業率にも現れています。2009年には7.3%だったハワイの失業率は、現在2%と全米で一番低いです。2位がノースダコタ、3位と4位はネブラスカとニューハンプシャーです。

   さて、最近は地図を片手にカカアコ地区を歩く日本人観光客を目にするようになりました。常にディスカウント価格で販売する、TJマックスや、ノードストロームラック以外に新しい試みのショッピングが出来るマーケットが誕生する予定です。場所は以前のワードアベニューのスポーツオーソリティーのスペースで、今年5月を目処にハワイ一、大きなオープンマーケットを建設する予定です。250ものショップスペースは3m X 3m で月額$2,100、3m X 1.5mで月額$1,500で貸し出される予定です。将来のモノレールの駅に近く、観光客にも便利なオープンマーケットになりそうです。

   なお今後の動きで注目したいのはイリカイホテル前のヨットハーバーについてです。ハワイ州がこのヨットハーバーの中の候補地4箇所の内、どれかを民間の協力を得て開発したいと発表しました。まだこれから公聴会を重ねてプランを検討する段階ですが、今後の動きに目が離せません。今後もニュースレターを通して皆様に御報告させていただきます。

   昨年12月には恒例のホノルルマラソンが行われました。3万人の参加者で大変賑やかでした。その中でも注目を浴びたのは、午後9時45分最後にゴールした埼玉県から参加した81歳の林アヤコさんでした。記録は16時間23分でした。ホノルルマラソンは時間制限が無いので、最後のランナーがゴールに到着するまで何時間でも待ってくれます。林さんがゴールにたどりつくまで、名前の知らない人同士がお互いに協力し合って、側に寄り添って応援しました。翌日には彼女を囲んで応援した人達が一緒にレストランでお食事をしたそうです。彼女にとってこのホノルルマラソンは一生の思い出になった事と思います。そしてその心温まるニュースは翌日の英字新聞の一面記事に掲載され、ハワイ中の人達にも温かいニュースをくださった事になります。ハワイは人種のるつぼ、誰でも心から歓迎します。寒い日本からひと時離れて、ハワイの暖かさをぜひ感じにいらしてください。楽しみにお待ちしております。

   皆様にとって素晴らしい一年でありますように。本年もよろしくお願い申し上げます。

深山 ツヤ子