ニュースレター 2018.10.01

 夏の照りつける太陽も和らぎ、ハワイにも少し涼しい風が吹き始めました。

   アメリカでは9月から12月まで大学フットボールのシーズンです。ハワイでは約5万人収容出来るアロハスタジアムで開催されます。シーズン期間中に12回~13回試合が行われるうち、ホームグラウンドでの試合は7回程度です。ハワイ大学のチーム“レインボー・ウォリアーズ”の昨年の成績は130校のうち110位と強いとは言えないチームですが、毎年一度はスタジアムへ観戦に行っています。今年の初戦、コロラド州で行われたコロラド大学との試合では43対34の勝ちゲームだったので、気分良くアロハスタジアムでの試合に向かいました。メリーランド州のネイビー・ミッドシップチームとの対決で結果は59対41で勝利を納めました。ここ10年程で見た事が無いほど沢山点の入ったゲームで、スタジアムまでの渋滞や開場まで数時間待っていたのも忘れる程気持ちが良い試合でした。翌朝のローカル新聞には大きな見出しで試合結果が掲載されていました。試合開始までの時間“テールゲート・パーティー”と言って大勢の人が駐車場でバーベキューをして楽しみます。美味しい匂いと仲間同士の賑やかな雰囲気でお祭りの様です。2度目のホーム試合はテキサス州のライス大学との対決で、またも43対29で勝ちました。ゴールにタッチダウンした時は、立ち上がって応援してしまいます。今シーズンはまだまだ勝ちゲームが続きそうです。観戦チケットは$12~$100までで、オンラインで購入できます。皆さん是非一度は観戦してみてはいかがでしょうか。

   さてハワイへの観光客数が順調に伸びている中、ユナイテッド航空はドル箱路線のホノルル空港(ダニエル K.イノウエ空港)の施設に2027年にかけて200ミリオンドルを投資すると発表しました。ユナイテッド航空はアメリカの中心7都市、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴ、ニューヨーク、デンバー、ヒューストン、ワシントンとの乗り継ぎをよりスムーズにする事を目標にしている、との事です。ハワイ路線を運行している全航空会社では、年間ハワイ諸島間のフライトで約363,000席、そして国内外からの約11路線の約12,000便のフライトで約2.63ミリオンの座席数を販売しているそうです。年末までにサウスウエスト航空がハワイ路線に進出予定ですし、ANAも大がかりな施設の工事をしています。乗客には益々利用しやすい国際空港になると思います。

   新聞で“Higher and higher we go”という見出しを目にしました。これはオアフ島の住宅価格上昇についての記事です。過去8年間徐々に価格が上昇し続けていて、今年8月の一戸建ての中間価格は$810,000になりました。中間価格が$810,000ということは、売却された半分が$810,000以上の物件、半分が$810.000以下の物件になるわけです。平均的な$810,000の家の実例としてはオアフ島の中心のミリラニ地区で、敷地面積約517㎡、築年1994年です。ちなみにコンドミニアムの中間価格は$427,000でした。

   ハワイは住宅価格が高いだけではなく、子供の教育費もとても高いです。私立の学校の授業料が2万ドル近くに上がっているので、地元住民は子育てにお金が掛かると嘆いています。それでも子供の成長を楽しみにしている親にとって、アメリカでは特別大事にしている行事があります。それは子供の1才と16才のお誕生日です。先日、地元家族の男の子の1歳のお誕生日パーティーに参加しました。ホテルの宴会場に約200人ほど招待しての盛大なパーティーでした。ハワイのお祭りに欠かせない中国獅子舞が会場を練り歩くと、怖くて泣いてしまう子供もいました。日本で1歳のお祝いに行う伝統行事“選び取り”に似た事をハワイでも行います。色々な職業に関連するオモチャを前に、今回の主役の男の子はフットボールを選びました。子供がフットボールを手にした途端、周りの大人達が歓声を上げたので泣き出してしまうハプニングがありました。スポーツ選手になると予想した人の中から抽選でプレゼントが当たりました。各テーブルには小さな恐竜の形をした植木鉢が飾られ、緑色の恐竜のクッキーをお土産に頂きました。沢山の人達に1歳のお祝いをして頂いた幸せな男の子ですが、この子が大きくなる頃にはハワイはどのようになるのでしょうか?すくすく成長して世の中に役立つ立派な人間に成長して欲しいと思いました。

   ハワイはもうハロウィーンのお祭りの飾りつけで一杯です。我が家もダイニングテーブルの椅子カバーは黒地にオレンジのパンプキン模様です。ハロウィーンの後は感謝祭、そしてクリスマスです。皆様も是非1年で一番賑やかで楽しいホリデーシーズンをハワイで味わっていただきたいと思います。

深山 ツヤ子