ニュースレター 2012.09.01

お客様各位

   8月もハワイ州全体は日照りが続き、雨量が少ないです。これ以上日照りが続きますと水の必要な牧場、農家、ゴルフ場などには深刻な問題です。9月、10月はハリケーンシーズンです。雨は欲しいですがハリケーンは欲しくありません。

   現在はまだ、飲み水不足の心配はありません。ハワイの水道水は美味しいのにボトルウォーターを飲む観光客、ローカルが沢山います。ハワイの水道水はハワイ州の条例で虫歯予防にフッ素が混入されています。ハワイ歯科協会によればハワイの子供達もボトルウォーターを飲む習慣になり、虫歯の子供達が増えています。

   観光・ホテル業界は嬉しい悲鳴が続いています。7月~8月の期間、人気のホテルは90%以上の占有率でした。観光客の1日当たりの消費額も昨年以上です。2012年度に観光客が消費した金額は$14ビリオンと推測されています。過去に多い年は2007年度の$12.8ビリオンでした。地域別にすると米本土からの観光客が一番多く、その次日本、カナダと続きます。個人的には中国人観光客が一番多く消費しているようですが観光客の数は10万人未満と少ないです。最近の中国人観光客の数は1970年代始め頃の日本人観光客の様です。中国人への観光ビザも緩和されますから急激に増えると予測されています。

   不動産業界は優良物件の売りが少ないです。業者から見て優良物件が市場に出ますと、言い値より高い契約になるケースが増えています。景色のある優良物件は、言い値より高い金額でも買うことで、2015年前後の予想ブーム時に譲渡益を楽しめます。ハワイの物件は日本と違い、利回りを追求しますと購入出来ません。

   ハワイ不動産のコツは景色のある優良物件を取得して今風にリフォームし転売することです。高級住宅地でも同じ現象が起きており市場の売り物件が少ないです。カハラ地区でも今年5月と比較しても半分の在庫です。住宅地をドライブしても売り家のほとんどがエスクロー会社の登記手続き中です。在庫が少ない、銀行のローン利子も低い、海外からの買い手増加が次のブームを呼びます。何度もニュースレターに書きましたが円高・ドル安を利用して資産分散を始めて下さい。

   先日、インターナショナルマーケットを散歩しました。昔の勢いはありません。カートのお店は増えていますが閉まっているスペースも多いです。驚きはPick a pearlのお店でした。安い真珠を40年前から現在にいたっても観光客が買っています。現在はどこからの安物の真珠か分かりませんが、40年前は日本の業者が処分する1個5円から10円の安物の真珠を貝の中に入れ、ホルモン剤につけハワイに輸出していました。 40年前は、日本のデパートでも客寄せをする為に安物真珠を使っていました。以前は90%以上が韓国人のお店でしたが現在はベトナム人経営者が増えています。地主は新しいショッピングセンターにする計画を予定しています。古いお店を懐かしがる観光客もいますが古いスタイルは錆びれます。

   11月20日(火)に第25回ハワイ不動産セミナー(会場:帝国ホテル東京)を行います。資産分散、新築物件の購入手続きと永住権取得プログラムについてお話しする予定です。皆様のご出席をお待ちしております。

深山 誠二