ニュースレター 2011.12.01

お客様各位

   ハロウィーンと感謝祭(11月第4木曜日)の前後は不思議と雨が降ります。真夏が過ぎて雨季シーズン(12月~3月)に入ると感じる季節です。

   ハワイで初めてのグローバルな行事APECが開催され無事に終了し、ハワイ知事をはじめ関係者は喜んでいます。APEC期間中は交通制限、厳しい警備でホノルル市民(特にワイキキ住民)、ワイキキを訪れていた観光客は不自由な日々でした。免税店以外のワイキキの小売業(特にヒルトンホテル内のショップ)などの売り上げは落ちましたがホテルの収入は30%増です。

   21ヶ国の首脳と2万人の関係者達はお土産パック(コナコーヒー、マカデミアナッツチョコ、水など)とハワイ体験(自然の恵みとアロハ精神)を自国に持ち帰りました。彼等が自国でハワイを宣伝してくれると大いに期待しています。ハワイ観光局はAPECの影響で将来は観光客の数が年間800万人以上になると予想しています。

   ハワイの景気は欧州金融危機、米国政府の膨大な借金で2012年度はゆっくりと改善の方向で、ドル安になり海外(日本、カナダ、豪州、中国など)からの観光客が約3%増加すると予想されています。ホノルルは観光客の増加で失業率は約6%(全米では約9%)未満になるとの事です。

   APEC期間中、ホノルル市会議員は中国人観光客のビザ撤廃(ビザウエイバーを推薦)をオバマ大統領に訴えました。現在、中国人観光客は年間9万人(日本人は130万人以上)です。中国人観光客は1日平均 $368(一般観光客は$178、日本人は$350)を使います。海外(カナダ、豪州、韓国など)からの観光客は日本人、中国人観光客の様に滞在中はあまり消費しません。中国人観光客のビザを撤廃すれば観光客は確実に増えると期待しています。日本人観光客もビザ撤廃後、年間130万人がハワイに訪れるようになりました。

   不動産業界はドル安の影響で海外(日本、カナダなど)からのオアフ島の投資が増えています。2011年度の投資家の割合は、日本人が22%、日本人以外の海外投資家(カナダ、豪州など)14%、その他はハワイ及び米国本土です。2005年度の統計と比較しますと日本人は4%から5倍に、日本以外の海外投資家は2%から7倍に増えています。カリフォルニア州の景気は悪化の為、カリフォルニア州からの投資は大きくダウンです。

   経済学者レイニイ氏のハワイ2012年度の予測は次の通りです。

       2011年度推測     2012年度予測

   失業率   6.2%         5.5%

   インフレ +3.0%        +1.5%

   観光客  +3.0%        +2.6%

   第23回ハワイ不動産セミナー(帝国ホテル東京会場)も無事に終え、城崎で講演を行いました。城崎温泉、玄武洞、天橋立、こんぴらさんを廻り、箱根では温泉とゴルフを楽しみ、素晴らしい富士山を拝むことが出来、沢山のエネルギーを頂きました。

   追:私のブログ「ハワイ不動産爺の時事ニュース」:http://hawaipresi.exblog.jp/ では英字新聞ニュース解説をしておりますので、ハワイ事情の参考にして頂けるかと思います。是非ご覧下さい。

深山 誠二